KENWOOD L-07D ようやく
それは2007年に遡ります。
東京で単身生活2年目の頃でした。
ほんの少しだけは書いてきたと思いますが、例のALTEC 620B同士、「エピタフ」さんでの出来事となります。>> エピタフさんホームページ
日本橋から用賀まで1時間ちょっと、2年間で都合2〜3回位しかおじゃましていませんでしたが、そのある日いつものようにカウンターで1人、マスターとアルテック談義をしていましたらOさんご夫妻は颯爽と登場いたしました。
勿論初対面でしたが、私とは同年代風で音楽からオーディオから世代の話とか兎に角短時間ではありましたが色々とお話しをさせていただき、私としては珍しく所謂意気投合していました。
そのなかで、Oさんの知り合いの方でプレーヤーが余っているというお話しから、それはどうもあのKENWOODの超弩級L-07Dということが解りました。
それだけでもま〜それは凄いプレーヤーをお持ちでということなのですが、それを好きな人がいたら「あげても良い」と言っていたという話になりました。
そして、暫く経ってからOさんからメールがあり、いつ頃送りましょうか?と。
「えっ!」から始まり、とりあえずホントですか〜?みたいな返信をしつつ、なんとその超弩級プレーヤーはマンションに届いたではありませんか!
心の準備もそうですが、なによりもカートリッジの準備がありません(笑)新潟の実家に引越し、戻ってからゆっくりとセッティングと思ってました。
さて、久しぶりにカートリッジを物色です。使いやすいのが良いかな〜ということで、結局DL-103Rを格安にてゲットし、到着後それこそ満を持して試聴です。
「あれっ?」どうやっても左チャンネルが出ません。もう一方のマイクロのプレーヤーで差し替えて確認したところ、確実に音は出ましたのでこれはアームコードだなということになり、早速また物色したところ、オルトフォンのが手頃かと。
因みにブログを拝見したところエピタフのマスターも同型を使用していらっしゃいました。
で、5Pコネクター部分が合わなくて接続できないことが判明しました。なかなかその時は来ないものです。
そこでもう十何年も使ったこともない「テスター」を引っ張り出してきて、オリジナルコードのピンごとの導通をチェックしてみたところ、あれっ、問題なさそうだな〜?ということになり、チマチマと接点クリーニングをやってみまして、ダメもとでしたが元々のコードをセッティングしました。
出ました!両チャンネルとも!いや〜なんと、オーディオの基本中の基本をうっかりしていた訳です。
カチッとしたしっかりとした、きちんとした音がでました!
とても長くなりましたが、ようやく0さんにはこのことをご報告することが出来るようになったわけです。
2009年12月、プライベートで東京に行きました。1泊でしたので、夜はどうしようかと考えてましたが、結局エピタフさんにおじゃましてみようと決めました。
604-8Hをお使いで全国で唯一直接アルテックのお話しが出来る方のいるお店ですから。
ホントに久しぶりにマスターとお話しをして、またまたグレードアップしている604-8Hの音に感心していました。
それからOさんご夫妻の話になり、最近は忙しそうでほとんどいらっしゃってないというお話しを聞きました。当然、もしもいらっしゃったらどうか宜しくお伝え下さいとお願いをしていました。
そして、ふとマスターの顔がなんかビックリしたような、なんかとんでもないものを見るような表情になり、カウンターの外に出ていき、なんか挨拶をしているような雰囲気が感じられたと思った瞬間「Oさんですよ!」と言われたのです。
ホントにこんなことがあるのかというタイミングで、それも滅多に来れない私としましては、なんかこう運命的なものさえ感じずにはいられませんでした。
作り話でもなかなかこうは行きません、Oさんご夫妻とマスターには感謝の気持ちで一杯です。
未だにその時の驚いたマスターの顔は忘れられませんし、私自身もなにか凄いご縁だな〜ともう笑ってしまう程の出来事なのでした。
2010 / 1 / 2
Oさん、今度は新潟でビックリしあいましょうか!
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