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彷徨えるオーディオ

もう一度、「スピーカー」で音楽を楽しみましょうよ!

改めまして様々な面で、本当に便利に、簡単になったと感じる場面が多くあります。
まさに「早い」「安い」「うまい」に集約されるように、人々はそれを追い求め、それを享受し、それを不満と
思い、また当たり前のように繰り返していきます。
個人でコンピューターを操るようになり、世界中とネットで繋がり、情報の宇宙を彷徨うごとくその気になれば
まったくお手軽になんでも知ることが出来てしまう、まったく良い時代になったのだと思います。


音楽を「聴く」ためのオーディの世界はどうでしょうか・・・?

エディソンが蓄音機を発明し、音を記録でき、再生できるようになり、より良い音を求める歴史が繰り広げられ
て来ました。
放送と、レコードなどの記録媒体と、映画産業がお互いも含めてその発展に多大な影響を及ぼしてきました。
蓄音機のころの機械的再生から、レコードによる電気的再生、さらにはCDを媒体としたアナログ-デジタル変換
再生へと変遷してきました。
1960年代にそれまでのスピーカー1本のモノラルから、左右に2本置いて聞く2チャンネルステレオへと進化し広
がりのある臨場感を再現し出しました。それにあわせて2チャンネルのステレオレコード、FMステレオ放送、ま
た録音の出来るコンパクトカセットテープが普及し、「オーディオ」「ステレオ」「ハイファイ」といった語句
が一般的になってきたのはその辺りです。


音楽を聴く、ということはCDでという時代がしばらくありました。
家にはミニコンポ的なステレオセットがあり、買って聴くのはもちろん、借りて聴くというのもありたよね。
さらには、APPLEのiPodの爆発的普及によりそれもスピーカーからと言うよりはヘッドフォンで聴くスタイルが
一般的になったような気がしますし、現に私の家では中高それぞれの子供達はほとんどの時間イヤホン、ヘッドフォン
を付けて生活をしています。もちろん私の世代は
カセットテープのウォークマンでしたが。
例えば自分の好きな音楽を聴くとなれば、普通に音を出したのでは他の人も聴いてしまう、或いは聞こえてしま
うため必然的にそのようなスタイルになるというのもあるかもしれません。
結果的に所謂スピーカーを通して音楽を聴くスタイルは車の中を除けばどうでしょう、恐らく半減したのではな
いかと思われます。


全部承知なのです。
低音がズンズン、ドシドシ異様に出て、高音がシャンシャンと異様に出て、肝心の中音域の厚みやリアルさが全く
無く、奥行きも無く、ただただ全部にコンプレッサーだらけの音圧を上げると称した音創りが主流且つニーズ。
こんなに大きなスピーカーなのに、低音が寂しい〜、高い方の見通しがわる〜いと言われるのは承知なのです。
時代がアルテックに戻ることはもう無いことは承知なのです。
だけども、本来の音のリアリティ、実在感、存在感は「音圧レベル」の高いユニットからしか出てこないという
ことも事実なのです。


ある日、妻が大好きなチェロの曲を少し大きな音で聴きたいと言い、恐らく自身では初めて家のオーディオに対峙
して聴いてました。そして、「やっぱり大きなスピーカーで聴くと凄く良い!」と言いその時点から時間を見つけ
ては中央で聴くようになりました。
私が長年愛用してきたアルテックのスピーカーを通して、オーディオを追求していく過程での「音」の変わり様と
その難しさと楽しさを表現しながら、ある程度の音量できちんとスピーカーからの音楽を聴くことの世界観を是非
とも皆様にお伝えしたいと思い、不定期に綴っておりましたエッセイを再編集し載せていくことにいたしました。



2011年8月
2024年加筆修正





Recording Sound Monitored by ALTEC604 CD & MP3 Downlord


Recording Sound by ALTEC 604 on YouTube
Japanese Flutist Hiromi Motomiya

 

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