恵比寿神社 「2つの恵比寿神社」

「えびす様」の名称で知られる神様の事で、海の幸をもたらす「寄り神」として漁業関係者の信仰を集めています。
右肩に釣竿、左小脇に鯛を抱えて座した姿で描かれ、商売繁盛、交易、漁業の神様として知られていますし、そのお顔は「ヱビス顔」と云われる様に笑顔を湛えた尊顔です。

一般的には、恵比寿様は伊弉諾尊(イザナギノミコト)の第3子・蛭子尊(ヒルコノミコト)が「えびす様」になったと言われています
恵比寿様が、蛭子尊であるとする説は、記紀神話で、蛭子をエビスと訓じているからと云われています
恵比寿様は純粋な日本の神様ですが、恵比寿(蛭子)は、「戎(エビス)」とも「夷(エビス」とも表記されます。
そこで、一部の説では日本の神様ではなく、来訪神、漂着神ではないかと考える人もいる様です。

日本の三大恵比寿神社は、京都恵比寿神社・大阪今宮恵比寿神社・西宮恵比寿神社の事で恵比寿、または戎の文字を使用しています。
関東では元々「ゑびす」、「ヱビス」と仮名で書かれていました。
関西では「戎」の文字を使う事が多い様です。

恵比寿駅周辺には恵比寿神社と呼ばれる神社は、実は二つあります。

一つは、渋谷区恵比寿南九丁目と十丁目の堺にある恵比寿神社です。
此方の恵比寿神社が一般的に知られてい「恵比寿神社」てしょう。

もう一つはの
「恵比寿神社」は恵比寿ガーデンプレイスの中にあります。
此方は、ガーデンプレイスが完成した平成六年から一般の人に知られる様になった神社です。
ガーデンプレイス内の「恵比寿神社」は、明治26年
日本麦酒醸造会社がこの地で創業を始めるに当り、商売繁盛を願って兵庫県西宮の恵比寿大神から勧請したのが始まりです。
子供の頃に何度か工場内に入れて貰い、見た事はありますが、小さな鳥居と社があり企業の守り神的な存在でした。

当然、工場内ですから一般の人がお参り出来る状態では無かったのですが、ガーデンプレイスの完成に伴って、サッポロビール本社東側に立派な鳥居と神殿・常夜灯籠等を整備して、一般に公開されています。
神社の周りは、生け垣と大きな樹木に囲まれていますから道路側からは全く気が付かない様に作られていますので、地元住人でも知らない人がいるほどです。

しかし、この神社の脇にあるシャクナゲの大樹(7〜8m)は見事な物です。
4月の上旬から中旬に掛けて大輪の花を沢山開かせますが、神社の白砂利と調和して大変綺麗な眺めです。
また、鳥居脇には一抱え以上もある山ツツジが同時期に花を付けます。
此方の「恵比寿神社」はガーデンプレイス内と言う事とサッポロビール本社の側と言う事で常に手入れ等の整備がされています。