かかみがはら航空宇宙博物館(こうくうちゅうはくぶつかん) 研究に使われた飛行機 低騒音STOL実験機 飛鳥(あすか) 低騒音STOL実験機「飛鳥」は、1985年(昭和60)に初飛行しました。 STOLとは、短いきょりで離陸(りりく)や着陸(ちゃくりく)ができるという意味の英語で、この飛行機は、その実験機としてつくられました。 新しい技術に関する実験は97回、約3年半にわたって続けられ、これからのSTOL機をつくるための貴重(きちょう)な実験データを残しました。 高揚力研究機(こうようりょくけんきゅうき)サーブサフィール91B改 昭和30年代に活躍(かつやく)した研究機です。飛行機が浮くための力「揚力(ようりょく)」を高めるために、翼(つばさ)から高い圧力の空気を出して空気の流れをスムーズにする実験などが行われ、これらの技術がUF−XS実験飛行艇(じっけんひこうてい)の開発に生かされました。 FA−200改STOL実験機 昭和40年代に活躍した実験機で、胴体(どうたい)の中に補助(ほじょ)エンジンをつけ、空気の流れをうまく生かして高い揚力がえられる工夫をしました。 この技術も、のちに飛鳥の開発に生かされています。 VTOL実験機 フライングテストベッド ジェットエンジンをまっすぐ下に噴射(ふんしゃ)させて、機体を上げたり下げたりする実験のために開発された実験機です。 まるでロボットが空を飛んでいるように見えます。 UF−XS実験飛行艇 飛行艇は、海の上で離着水(りちゃくすい)ができる飛行機のことです。海の上では、陸上と違(ちが)って波や風の影響(えいきょう)を大きく受けます。 この実験機は、波が大きな時でも短いきょりで離着水ができるように工夫されました。 各務ヶ原では、たくさんの実験機がつくられ、いろいろな実験が行われたんだよ。そして、その成果(せいか)が日本の飛行機に生かされているんだよ。 |