目の不自由な人に対するエチケット
14.広がるコミュニケ−ション
〜視覚障害者のためのパソコン・ワ−プロ教室〜
視覚に障害を持つ人のコミュニケ−ションの手段としては、点字がよく知られています。しかし、現在全国で約35万人と推定される視覚障害者のうち、点字の読み書きができる人は3〜4万人程度といわれています。
その一方で、コンピュ−タ−機器の急速な発達により、視覚障害者用のワ−プロも開発され、普及しつつあります。
押したキ−は音声で確認でき、カ−ソルの位置を含め操作に必要なことは、音声でガイドしてくれます。このワ−プロでは、フルキ−入力や点字で入力した文書を、普通の文字「墨字(すみじ)」や点字で印刷することも可能です。フロッピ−に保存した文書を、音声で出力することもでき、点字の読めない人でも情報を引き出せます。
さらに、スキャナ−を使うと、印刷の活字を読み取るソフトも開発されています。
このワ−プロの導入によって、視覚障害者と目の見える人とのコミュニケ−ションがはるかに広がり、視覚障害者のQOL(生活の質)は飛躍的に向上することでしょう。
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眼 病み 文書けざりし 幾年に 音声ワ−プロ 光のごとし |
(太田清留) |
15.おわりに
周囲の人達のちょっとした援助が、どれほど目の不自由な人々の自信につながるか、はかり知れません。一人でも多くの方々から誘導歩行の技術を身につけてもらい、全国におられる35万人の目の不自由な方々の目となっていただけることを願っています。また、近い将来誰もが誘導歩行のできる日がくることを、私達は夢みています。
誘導歩行や視覚障害者のリハビリテ−ションについて、さらにお知りになりたい方は、山田幸男・小野賢治著「視覚障害者のリハビリテ−ション」(日本メディカルセンタ−発行、2,330円+税)をお読みください(図20)。
誘導歩行のビデオテ−プや小冊子もあります。
誘導歩行の学習用ビデオや小冊子もあります。ご希望の方は下記の住所にご連絡下さい。
〒950-2071 新潟市西区西有明町1-80
信楽園病院 内科 山田幸男
TEL/FAX 025-267-8833