7.バスや電車の乗り降り
1.バスに乗る時
- 誘導する人は目の不自由な人を誘導して進み、乗車口でいったん止まります。
- 誘導する人がまず階段(ステップ)を一段昇り、目の不自由な人に階段の手すりを握らせます。
- 誘導する人は目の不自由な人の動きに合わせて、一段ずつ、ゆっくりと昇ります。
- 乗車したらどちらかの人がつり革か手すりをつかんで、発車の勢いで倒れないようにします。
- 目の不自由な人が着席する場合、必ずどちらかがつり革か手すりにつかまりながら行います。
2.バスを降りる時
誘導する人が先に進んで目の不自由な人を誘導し、降り口に着いたら階段に直角に向いていったん止まります。この場合も目の不自由な人に階段の手すりにつかまってもらってください。
3.電車の乗り降り
バスの場合と要領は同じです。この場合、目の不自由な人がホ−ムと電車のすき間に落ちるのを防ぐために、目の不自由な人にドアの外壁(戸袋)と誘導する人の肘をつかんでもらい、さらに片足を滑らせてホ−ムの端(へり)を確かめてもらってから、段差を説明して車内または車外に案内します。
8.ドアや戸の開け閉め
1.立つ位置
- ドアの場合には、ドアのノブ側に誘導者が立ち、蝶(ちょう)つがい側に目の不自由な人が立ちます。
- 引き戸の場合は、引き手側に誘導者が、戸袋側に目の不自由な人が立ちます。
2.開け閉め
誘導者が開け、目の不自由な人が閉めます。
3.その他:
- 雨の日の誘導:誘導者は目の不自由な人に体を近づけて横に並び(前後ではなく)、お互いに接しているほうの手で、1本のかさ(大きめのかさを用意する)の柄を握ります。
- トイレの利用:目の不自由な人をトイレまで誘導し、トイレ内の状況(便器の形式、向き、ペ−パ−や水洗の取っ手の位置など)を伝えます。
9.いすに座るとき
- いすのそばまで誘導したら、いったん止まり、いすの種類(一人がけいす、長いすなど)を説明します。
- 誘導する人は、目の不自由な人の手をとり、いすの背もたれやシ−ト、または肘かけなどを触れさせてから、着席してもらいます。
- なお、テ−ブルのある場合には、目の不自由な人から片方の手でテ−ブルに触れ、もう一方の手でいすに触れてもらってから、いすを引いて着席してもらいます。
- ガイドヘルパ−制度
遠出をする場合や、知らない街に行く時は、「ガイドヘルパ−制度」のある市町村もあるので、各市町村の社会福祉協議会に連絡をとって利用する方法もあります。
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