IT機器・道具の使い方を学び合い支え合い、工夫し合うオアシスの仲間たち
誘導歩行とは「視覚障害者が歩くために“人”を使って歩く方法」です。清水先生
お元気でご活躍のことと思います。
台風19号に翻弄された講座も、受講生の皆様が快くご協力くださり、主催者側もワンチームとなったお陰で無事終了できました。11月4日の終日に県指定の修了証書を受講生全員にお渡しすることができ、心より感謝申し上げます。
日本の視覚リハビリ第一人者の先生のお話し、ドクターの講義、当事者の声、機器や道具の展示など、オアシスならではの講座は、いかがでしたでしょうか?
あらためて
「福祉ってなんですか?」昭和の時代では、「障害者はかわいそう?だから助けてあげましょう」だったのではないでしょうか?
平成、令和では、「福祉とは?」と小学生に質問すると
福祉のふは、普段のふ。
くは、暮らしのく。
しは、幸せのし。
小学生は「福祉とは、普段の暮らしを幸せに」と答えます。
福祉とは、障害があっても、年をとっても、病気でも、誰もが生き生き暮らせるには、「自立と社会参加」と、法律も社会も変化してきたように感じます。
◆見えにくい人の「自立・社会参加」に大きく関わるのが「ガイドヘルパーさん」です。
どうぞ、この度の学び、感じたことを時々思い出してください。実技指導は、あくまでも基本です。出会った方に向き合い、お互いに高め認め合える間柄になれたらと思っております。
オアシスの基本方針(援助のありかた)
【獲った魚を与えるより、魚の獲り方を教えよ】
『やってやる』から『見守る』に~ 障害者の能力・意欲を引き出す。 山田幸男
オアシスのビジョン・目的
障害者、高齢者、子どもたちが、共に理解し助け合い、生きがいを持ち暮らせる社会の形成。リハビリテーションを推進し、交流・活動の場を提供し【自立と社会参加】の支援促進を図る。
◆オアシスのビジョン・基本方針を改めて、噛みしめています。オアシスの玄関には、花が咲いています。
お菓子もお茶も、笑顔もあります。どうぞ!一度遊びにお出かけください。お待ちしています。
オアシス一同
アンケート調査
アンケート調査にもご協力いただき有難うございました。
一部ですが、ご報告させていただきます。
(アンケート結果のご報告)
◆受講生平均年齢=43歳 *回収率94%(18名中/17名)
質問 当会の講座に受講されていかがでしたか?(複数回答)
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よかった 94%(16名)
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新たな気づきがあった 47%(8名)
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テキスト以外の学びがあった 35%(6名)
どのような点でしょうか?(よい評価の上位 複数回答)
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同行援護者としてガイドヘルパーの誘導技術がわかった 82%(14名)
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同行援護者として、仕事の根本的考え方、あり方がわかった 76%(13名)
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視覚障害者が歩くために同行援護者の動き方が勉強できた 76%(13名)
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視覚障害者の心理や「こころのケア」が理解できた 70%(12名)
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視覚障害者の生の声が聞け、心の内、日常の暮らしが分かった 58%(10名)
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視覚障害者の疾病、実情が理解できた 53%(9名)
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視覚障害者の機器、日常生活用具が実際にみられた 47%(8名)
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医療者からの専門的な講義が役立った 41%(7名)
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視覚障害者のコミュニケーションのとり方が分かった 41%(7名)
質問 清水先生の講義は、いかがでしたか?(複数回答)
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障害者の意思決定権や主体性など、考えさせられる講義だった 76%(13名)
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実際の業務で行う難しさに気づいた 70%(12名)
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同行援護サービスや内容の大切な視点が理解できた 58%(10名)
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障害者が主体的に歩くための同行援護の動き、あり方のお話しがユニークだった 53%(9名)
質問 誘導歩行とは「視覚障害者が“人”を使って歩く方法」なのに
「視覚障害者を連れて歩く方法」に変わってきている?どう思われましたか?(複数回答)
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その通りだと思った 76%(13名)
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目からうろこだった 35%(6名)
質問 清水先生の講義、来年の受講生に聞いてもらったほうがよいですか?
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来年の受講生に聴いてほしい 70%(12名)
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ガイドヘルパーの質が向上するので続けてほしい 65%(11名)
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行政・ヘルパー事業所に聞いてもらいたい 41%(7名)
質問 実技指導の時間はどうですか?
質問 視覚障害者の生の声はどう思われましたか? (複数回答)
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聞かせてもらってよかった 94%(16名)
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これからの自分の生き方、仕事に役に立つと思う 53%(9名)
質問 医療者からの講義はいかがでしたか? (糖尿病・高血圧・ロコモ・フレイル) (複数回答)
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大変役に立った 65%(11名)
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今後も必要と思う 59% (10名)
質問 最後の受講生の皆さんとの意見交換の時間はいかがでしたか? (複数回答)
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意義があった 59%(10名)
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いろんな意見が聞けた 41%(7名)
皆さんの自由記載から
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講座の最初のところで視覚障害の方たちのお話しを聞きましたが、何を聞いたらよいか分からず、質問をすることを考えて参加したかった。
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とても貴重なお話しを聴くことができてよかった。
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これからの仕事の励みになりました。
質問 私たちの講座の講義で改善したほうが良い点は?(自由記載)
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会場の都合でしょうがないと思うけど、講義の開始が遅れて、押してしまうことが残念。
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昼後の眠くなる時間帯に薄暗い部屋の講義はつらい。昼食後は身体を動かしたい。
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普段、仕事で同行援護をやっている人の話を聞きたい。
質問 実技指導で改善したほうが良い点、注意してほしいこと(自由記載)
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買い物の時間を長くとってほしい。
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3グループに分けて、実技を行う回数を増やしてほしい
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先生方が見守ってくださるので安心でした。
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視覚障害者に危険な階段、電車などの復習をしたい
質問 本講座で印象に残ったこと、心に残った言葉などありましたら・・・(自由記載)
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「介護者は黒子である」「黒子に徹する」 「代行業者」にならないように・・・
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視覚障害者のプライベートなお話が聞けて良かったです。
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社会と当事者の間にはいらない。
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全盲より何かしら見える障害者が圧倒的に多いこと、認識を改めたいと思った。
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主は当事者様本人で当事者様の意思を尊重して動きやすいように補助をすること。
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障害者の心を理解することは大変だとわかりました。
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同行援護とは、あくまで支援で自立に向けたリハビリという考えが同行援護の醍醐味。
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テキストに添った内容だけでなく、講師の先生方の実体験も踏まえて、良い事例、悪い事例ともに頭に入れやすかった。
その他 お気づきのこと
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アイマスクをして路上に出ることにより援護者のありがたみ、逆に援護側になった時の責任の重さ、両方の立場がわかりました。
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お互いに顔見知りになり情報交換もできた。
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障害者の生の声を多く聞けたことが大変よかった。
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福祉の仕事を自信をもってやって行こうと思います。
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実技では、方法の指導だけでなくガイド例、当事者側で思うことや感じることなど、自身では気づけない部分に新たに気づける素敵なためになる研修となり、さらに自己啓発に励みたいと思えました。
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指導員の体験談やガイドヘルパーとしての極意などをもっと聞いてみたくなりました。
赤いポストが目印です。2階におります。
学生さんとお昼をいただきながらイキイキと語り合うオアシスの仲間たち
2019年11月20日
新潟市西区松美台3番20号有明福祉会館分館2F
NPO法人障害者自立支援センターオアシス 代表理事 山田 幸男
同行援護養成講座スタッフ一同☎025-267-8833事務局・相談員 小島紀代子
追伸:
来年度の「同行援護従業者養成講座」は、2020年6月の予定です。
また、来年度は「ステップアップ講座」を開催してほしいお声もありますので、ただ今検討中です。開催する折には、ご案内いたしますので、お誘い合わせてご参加くださいますよう、よろしくお願いいたします。