秘書室
-社長の日記-
平成20年4月29日(火)
キグチコヘイハ シンデモ ラッパヲ クチカラ ハナシマセンデシタ
戦前、修身という教科が学校教育の中に取り入れられていたそうな。
今の教科で言うと道徳ということらしい。
社長の父は戦前生まれなので、国民学校で修身の授業を受けたそうだが、
その中に登場するのが冒頭の木口小平のお話しである。
日露戦争に二等兵のラッパ手として従軍した木口は、
突撃ラッパを吹いているところ敵弾に貫かれて、それでもラッパを吹き続け、
遂に絶命してもなお口からラッパを離さなかったという。
死の瞬間まで任務を全うした責任感はまさに素晴らしい。
※えと、戦前はここから「死ぬまで戦え」とか「攻撃精神の発露」とか
変な方向に進んだ感もありますが、そうじゃなくて純粋に責任感という点で
素晴らしいと社長は思うわけです。
今、しばしば見かけるようになってしまった「おかしな日本人」は
こうした偉人(木口小平は単なる一兵卒ではあったが)を学ぶことで
今後少しは減っていくのではないか???
歴史書も報道も「ワルイ人」ばかりでは、日本人はますます独善化してしまうのではないか。
ちょっと心配。。。
4月11日、静岡県牧之原市付近の東名高速道路本線上で、
トラックから脱落したタイヤが中央分離帯を飛び越え、
対向車線を走行中の大型観光バス運転席付近に命中、
バスを運転していた関谷定男さん57歳が死亡する交通事故が発生しました。
報道によると、関谷さんはほとんど即死に近い状態だったそうです。
「運転手がほとんど即死」のバスが何故止まれたのか・・・
乗客死者多数の大惨事になっておかしくない状況にもかかわらず、数名の軽傷者で済んだのは何故か・・・
社長は不思議でなりませんでしたが、
その後、驚愕の事実が明らかになりました。
関谷さんはほとんど即死にもかかわらず、バスのサイドブレーキを引いており、
しかも死してなおブレーキレバーをしっかりと握りしめていたというのです。
生涯無事故無違反、この日誕生日だったという関谷さん。
最後の最後まで乗客の生命を守り続けたことは、偉業といっても過言ではありません。
国土交通大臣とか表彰してもいいんじゃないかと思います。
関谷さんの決断力、勇気と責任感を、是非とも後世に伝えていくべきではないでしょうか。
セキヤサダオハ シンデモ ブレーキレバーヲ ハナシマセンデシタ