旅客自動車課

→地域事業部

なお、一応お断りしておきますが、
弊社はいかなるタクシー業界組合・タクシー業界団体とも関係ありません。
また、数値等に誤りがあっても、当方は補填できません。
御質問等は弊社 カスタマサービス にお願いします。

−地域の足・タクシー−

多摩地域というのは、一見交通の便がいいように見えますが、
実は一概にそうとも言えません。
確かにJR・私鉄ともに路線が充実しており、
駅数・運行本数も多いのですが、
路線の設定にかなり偏りがあるのが実状です。
そのため列車での移動が非常にまどろっこしいことが多々あります。
また、バスの便も実はあまりよくありません。
丘陵地帯を切り開いたニュータウン地域では坂道が多く、
また、団地の道は細かい為、図体の大きなバスにとっては不向きなのです。
勢い、バス通りからは坂道や階段を歩いていくしかない訳です。
これでは、お年寄りや病人の皆さんはもちろん、
毎日お仕事へ向かうお父さんたちにとっても大変。
なんとかならないの〜？
はい、なんとかなります。タクシーがあります。（かなり強引）

タクシーに頼るのはちょっと・・・という人は、相変わらず多いですね。
そんな方の為に、最近ではミニバスというものも運転されています。
車体の小ささから、団地の細い道もものともせず走ることができます。
ですが車体の小ささゆえに乗車人数も少なく、採算性には辛いものがあるのが 現状です。
運行するバス会社としても、ほとんど奉仕活動といった感覚のようです。
こうした現実がある以上、ミニバスが今後爆発的に増えることは期待できそう にありません。
しかし一応こういった手段もありますから、
不便な思いをされている地域の方々は陳情されてみては如何でしょうか？

そもそもタクシーの使命は「よき地域の足たること」。
これ、決してお題目ではありません。
少なくとも私の知っている運転手は、多かれ少なかれそうした意識を持ってい ます。
逆にそういう意識があるからこそ、多摩地区で運転手が続けられるのです。
・・・というのも、多摩地区のタクシーって、あんまり「いい仕事」がないん です。
「流し」でお客様が拾って下さることなんて、ほとんど皆無。
10分20分と駅で乗り込みのお客様を待ちつづけて、
やっと仕事が来たと思えば、ほとんどは駅から団地までのワンメーター。
「商売」だけで言うのなら、これでは仕事になんかならないです。
それを仕事にしているのはやはり、
「よき地域の足たること」という意識を胸に秘めているからに他なりません。
だから安心してタクシー乗って下さい。
「よき地域の足」は、お近くのご利用を決して嫌がったりしませんよ。
・・・たまーに例外もあるみたいですけど・・・

近距離のご利用をためらう方、やはり過去に嫌な思いをされたことがおありな のでしょう。
ごめんなさいね。僕のせいじゃないけど。
良く知りませんが、「いい仕事」の多い都内では、
近距離嫌がる運転手いるみたいですね。
でも、多摩地区で近距離嫌がってると、本当に仕事ありません。
だから基本的には嫌がったりしません。
ただ、運転手も人間なので、気分や機嫌が悪かったりすると、
お客様への対応に不手際が出ることも無いとは言えません。（この件、後述。 ）
そんなときは本当にごめんなさい。僕が謝ってもしょーがないけど。

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-タクシーをめぐる決まりごと-

公共交通機関の一翼を担うタクシーは、様々な規制や決まりごとのもとに運行 されています。
それらは地方や経営によって異なることが多いので、
ここでは私のわかる範囲で適当に書くことにしましょう。

ただし、料金関係のことに関しては別の項を立てますので、そちらをよろしく 。
料金問題、おそらく一番の関心事なのでは？
（今はほんと、わかりにくくなっちゃいましたもんねー。）
私にわかるのは東京の多摩地区だけですので、
その点ご了承ください。

まず、乗車拒否について。
タクシーは、正当に認められている場合を除いて、乗車拒否を禁じられていま す。
（乗車拒否は運転手にとって非常に重い罪なのです！）
では、正当に認められている場合とはどんな場合でしょう？ それは簡単に言 うと、

１，認可されている営業以外の営業の申し込み←「団体なんだから割り引けよ ー」とか。
２，運送に適する設備が無い時←「ペットの花子ちゃん（ワニ《5歳♀》）も 一緒にお願い」とか。
３，運送に関して特別な負担を求められた時←「高速代はおまえが出せよ」と か。
４，その運送が法律や社会道徳に触れる時←「そこの一方通行逆走して」とか 。
５，天災などのやむをえない事情がある時←日本沈没とかの時にのんびり営業 していられません！
６，運輸省令で定める正当な事情がある時←下のア〜カの場合。

となります。なお、運輸省令の定めは次のとおり。

ア，車内で法律や秩序に反する行為をし、制止にも従わない時←後ろで暴れら れちゃ運転できません！
イ，火薬や危険物を所持している時←「俺、爆弾持ってんだ」「ぢゃ、国会ま で？」そんな馬鹿な！
ウ，泥酔者、服装の不潔な者←・・・その日の営業、終了になっちゃいます。
エ，付添人のいない重病者、精神病者←救急車をご利用ください！あっちはタ ダです。
オ，伝染病予防法による伝染病患者←万一運転手に伝染すると、後のお客さん もヤバくなります。
カ，回送板をを掲出している時←食事、休憩、トイレ、帰社（帰庫）の時に掲 出できます。

こうした決まりにそむいて乗車拒否してしまうと、例えば、

Ａ，乗務員証を取り上げられたり（その運転手は一定期間営業できない）、
Ｂ，乗務員名簿から抹消されたり（その運転手はその営業地域では運転手がで きなくなる）、
Ｃ，営業車のナンバープレートを取り上げられたり（その車自体が一定期間営 業に使えない）、

というような罰則を受けます。（Ｂは東京都武三地区のみ）
Ｃになると、自分だけでなく同じ車で営業している同僚や、
全く関係の無い同僚にまで迷惑がかかってしまう、大変に厳しい罰則なのです 。

次に、営業地域について。
東京は現在、「東京都武三地区」「北多摩地区」「南多摩地区」「西多摩地区 」
の、4地域に分割されています。
それぞれの内訳は、

となっています。
東京のタクシーは、この地域分けにしたがって運行されているのです。
そして営業運転は、必ずこの地域によらねばならないことになっています。
（一般乗用旅客自動車運送事業標準運送約款第24条）
この際、出発地目的地とも同一地域内の場合はもちろん、
出発地目的地のいづれかが営業地域内であれば、タクシーは運行できます。
しかし、どちらも営業地域の外であった場合、その運行は「地域外営業」とい うことになり、
営業することはできません。

ところが、これってそんな簡単なもんじゃないんですよねー。
たとえば、多摩市（南多摩地区）のタクシー会社のタクシーが、
京王線聖蹟桜ヶ丘駅（多摩市内）でお客さんを拾ったとします。
お客さんは行き先として、隣の駅である京王線中河原駅（府中市）を指定しま した。
普通、ワンメーターから820円くらいで到着しますが、そんな近距離でもそこ は営業区域外。
お客さんをお降ろししたら、さっさと帰らなければならないのです。
しかし発車しようとしたその時、ドアのガラスを叩く人影が・・・
新しいお客さんです。
まあ、お客さんの行き先が南多摩地域のどこかだった場合は問題なしです。
ただし、滅多にそんな事ありません。
たいてい、府中市内とかを指定されます。
こうなったら万事休すです。
何故って？
１，そのまま乗せてしまったら、区域外営業
２，お断りしたら、乗車拒否
になってしまうから。
たいていの運転手はそのお客さんを気遣って、
「バレませんように」とか思いながらお乗せします。
区域外営業を承知の上で。
ね、そんな簡単なもんじゃないでしょ？

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−タクシーの料金（多摩）基礎編−

ここでは、タクシー料金を知るための基礎を見てみましょう。
タクシーの料金を詳しく見ると、
「運賃」「料金」「割引」の3つに分けて考えることが出来ます。

「運賃」とは、タクシーの基本的な料金です。
つまり、お客様をご希望の場所までお運びしたことに対する報酬ということに なります。
２Kｍでいくら、とかいうアレですね。

「料金」とは、お客様をご希望の場所までお運びするにあたり、
より便利にご利用頂く為のサービスに対してお支払い頂く報酬です。
早朝予約料金とか、そーゆーやつです。

「割引」とは・・・説明要りませんよね。割引サービスです。
これの存在はあまり知られていないようですね。
ある条件を満たすと、運賃が割り引かれることがあります。
障害者割引なんかが、これにあたります。

料金を知る前に、一つ基本知識。
タクシーには「小型」「中型」「大型」があります。
このうち、東京のタクシーは「中型」が圧倒的に多いのですが（約9割）、
「大型」にはお目にかかれませんので、ここで扱わないことにします。
「小型」は屋根の上に「小型」と書かれた行灯を点けています。
なお、この違いは車種（車格）によっており、おおむねこんな感じです。

屋根が高く乗り心地もいいコンフォートはタクシー専用車で、
見切りが良く小回りも利くため、運転手にも人気があります。
またクルーは、タクシー用として開発されましたが、
現在では教習車やパトカーに使われている他、
一般の方にも購入できるようになりました。

さて、運賃について。
多摩地区においては、現在のところ5種類の運賃によって営業が行われていま す。

このうち時間制運賃は、同じ東京でも東京都武三地区では認可されていません 。
その代わり、そうした営業はハイヤーがやっています。

次に、料金について。
多摩地区では、次の料金が認可されています。

「迎車回送料金」や「待料金」の
具体的金額については、
実用編に譲ります。
また、都内武三地区ではこの他に、
「無線待料金」「ワゴン指定予約料金」
もあるそうです。（共に400円）

最後に、割引について。
多摩地区では、次の割引が存在します。

遠距離割引を補足します。
たとえば12660円メーターが出た時の場合。
12660-9000=3660なので、
9000円を超えた分は3660円である。
これの一割だから、3660×1/10=366で、366円。
10円未満を切り捨てて、360円。これが割引金額。
お支払額は12660-360=12300で、12300円と出ました。

普通はこんな計算をしなくても、
料金メーターの外付ユニットが勝手にやってくれてます。
ユニットが表示する赤い数字が、割引後の金額です。
「運転手さんが割引計算をしてくれない」なんて心配は無用です。
安心して12300円お支払い下さい。
もし良かったら13000円出して、
「お釣、とっといてよ」なんて言って頂けたら、
運転手の気分は最高です。

いぇね、別にチップなんて払ってくれなくたっていいんです。
ただ・・・ただね、
うれしいんですよー、あれって
たいていは10円20円の話ですが、金額じゃなくって気持ちがうれしいんです。
もっとも、多摩じゃ滅多にチップなんてもらえませんがね。
だから、ちょっとお釣が出る時は言ってみて下さい。
「お釣、とっといてよ」
お互い気分いいですよ。

うれしいのは・・・
たとえば820円の時1000円札出して、
「お釣、150円でいいから。」
って言って下さるお客さん。
−本当に満足してもらえたんだなぁ−
って、じわじわ来ちゃいます。
欧米では半端なチップは「サービスに不満あり」の意ですが、
チップの習慣の無い我が国においてのそれは、
「ちょっと無理してでも労をねぎらいたい気持ちの顕れ」なんじゃないでしょ うか？
そう考えれば、気分いいに決まってるじゃないですか。

あ、明らかにお客さんの気分を悪くするような運転手を、
気分良くしてあげる必要なんて、さらさらありませんから、念のため。

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−タクシーの料金（多摩）実用編 −

工事中です。

暫定公開、東京（多摩地区）中型車一般的運賃（時間距離併用制）

爾後（じご）とは、初乗の後を言います。
なお、割増時間帯（23時〜5時）は3割増。
3割増の計算方法と初乗低料金車の運賃については、正式公開をお待ち下さい 。

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