七五三が出たので同じ年、すなわち小学校二年の時の、参観日の思い出を書いてみたい。 これは私が以後ずっと心の支えにしていた出来事である。 よってかなりの自慢話になってしまうかもしれない。 ちょっと鼻持ちならないかもしれないが、そこの所は何卒ご勘弁していただきたい。 その日は授業参観日、科目はさんすうであった。 授業内容は初歩の掛け算。 黒板にはたて4つよこ4つの正方形が描かれている。 そこで先生は黒板の正方形を数えながらこう言いました。 「たてに1・2・3・4・・・4つ よこに1・2・3・4・・・・4つ だから4×4で16ですね!」 「はい、合っていると思う人は手を上げて」 当然ほとんどに人は手を上げました。 「じゃあ違うと思う人は?」 「は〜い!!」 授業参観だというのに自信まんまんに手をあげたのは何と六夢でありました。(何?予想通りだって) ほんとあの頃はさんすうだけは自信があってね、もしかしたら先生より知ってると恐れを知らぬ とんでもない誤解をしてたんじゃないかな(^_^;) そしてこともあろうに4×4は14だと言い張ったのです。 しかしどんなに私が自信満々に言ったとしても大人から見れば私が間違っているの明らかである。 たぶんくすくすと笑い声がおこっていたであろう。 先生からは当然、その理由を求められる。 はい、おしまい!!! まあここで終わったらみんな怒るよね。 私が14だと思った理由とは・・・・・・・・・・ じゃあ先生の説明をスローモーションで再現しますから、着いて来て下さいね。 まずたてに正方形を数えます。 1・2・3・4 みなさん数えられましたかぁ、ここまでは大丈夫ですねぇ。 じゃあ次はよこの正方形を数えますよぅ 1・2・3・4 はい、そこ!!そこですぅ。 一番最初に数えた正方形、たての時も数えていたでしょう。 そうなんです。私はしっかり見ていたんですよ、先生が同じ正方形を二度数えるのを。 その時私はピンと来たんです、四隅の正方形は二度数えられる運命にあるって。 だから4隅の正方形を半分の2と数えたの。 その結果、16から2を引いて14と答えをはじきだしたのです。 ちょっと頭の良い人は黒板の正方形を一つずつ数えていけばすぐ答えが16だとわかります。 その意味では私は馬鹿でした。 でも小学二年生の時、そんな発想が出来たなんて凄いなと今でも思うんですよ。 あの頃は確かに凄かった。 それがな、な、何故に・・・・・・・・ 何故に今、小学三年生の算数がわからないんだろう(^_^;) |