GARO
GAROLIVE/ガロ


SIDE−1

1・学生街の喫茶店(3:15)
作詞 山上路夫/作曲 すぎやまこういち

2・時の魔法(3:24)
作詞 作曲 堀内 護

3・ディスカバーピクニック(2:56)  
作詞 作曲 大野真澄


4・美しすぎて(3:16)
作詞 山上路夫/作曲 村井邦彦

5・忘れていたもの(2:54)
作詞 堀内護 大野真澄/作曲 堀内護

6・君の誕生日(3:45)
作詞 山上路夫/作曲 すぎやまこういち



SIDE−2

1・一人で行くさ(3:07)
作詞 作曲 日高富明

2・木馬(3:06)
作詞 作曲 堀内 護

3・涙はいらない(3:39)
作詞 作曲 堀内 護

4・暗い部屋(5:09)
作詞 作曲 堀内 護

5・散歩(3:15)
作詞 山上路夫 作曲 村井邦彦



君の誕生日 散歩はスタジオ録音です





堀内 護 ボーカル、アコースティック・ギター、エレキ・ギター
日高富明 ボーカル、アコースティック・ギター、エレキ・ギター
大野真澄 ボーカル
柳田ヒロ キーボード、指揮
チト河内 ドラムス
後藤次利 エレキ・ベース
矢島 賢 エレキ・ギター
プロデューサー ミッキー・カーチス
アシスタント・プロデューサー 藤巻俊雄
録音場所 横須賀市文化会館
録音日 1973年2月26





オリジナル・リリース 1973年6月









                 



GAROLIVE/ガロ

たった一枚のライブアルバムそれが「GAROLIVE」である。

「学生街の喫茶店」で知名度をあげたガロがこのアルバムでその人気を

一騎に頂点まで押し上げた.。

それほどインパクトのあったアルバムだったような気がする。

「1」「2」「3」と神秘的な世界を作り上げてきたガロが、初めて見せた

そのライブサウンドはあくまでエネルギッシュである。

「学生街の喫茶店」「時の魔法」「一人で行くさ」「木馬」は見事に

エレクトリックサウンドに変身を遂げている。

以前マークは「時の魔法」「木馬」を演奏すると客席がノってくるのが

わかると言っていたがまさにこのアルバムが証明していると言えよう。

(私が見たコンサートも「時の魔法」「木馬」で最初から飛ばしていました

おまけにマーク、トミーは純白の衣装で、その派手な事と言ったら

グループサウンズの全盛期を彷彿させるようでした)

もう一つの持ち味であるアコースティックギターでは「美しすぎて」を披露

またこのアルバムでしか聞く事の出来ない「忘れていたもの」も

収録されています。

そしてなんといっても「暗い部屋」、まさしく圧巻です。

その他「ディスカバーピクニック」「涙はいらない」が収録されており

9曲という少ない選曲ですがその盛り上がりを見事に表現したアルバムに

仕上がっていると思います。

またライブで見逃せないのはコーラスのぶつかり合いでしょう。

それは実際に耳で感じとってもらうのが一番ではないでしょうか。

ちなみにバックはこのライブの為に集められたスペシャルメンバーで構成

されています。

柳田ヒロ(キーボード)、チト河内(ドラムス)、後藤次利(エレキベース)、

矢島 賢(エレキギター)と一度は聞いた事があろう名前が並んでいます。

スタジオ録音された「君の誕生日」「散歩」の収録に関しては賛否両論があろうと

思いますが一粒で二度おいしいと喜んだ人も多かったのではないでしょうか。

なお解説についてはライブアルバムということもあり当時のことを

思いだす意味でもこのCDを聴きながら書いてみたいと思います。

そして演奏内容は極力避け雰囲気を解説するくらいの気持ちで行ってみたいと

思っています。




 


学生街の喫茶店

GARO2収録 

サードシングル  最大のヒット曲 

(たぶんこの曲がなかったらガロを知ることもなく、このホームページも

存在しなかったであろう)

ドラムスティク四発からのイントロはまさにこれから始まるであろう

エネルギッシュな演奏を予感させそのサウンドはガロ本来の姿を

現そうとしていた。


人気爆発直後の勢いはビンビンとハートを刺激し、気づかないうちに時代を

’73の春へといざなうのである。

スタジオバージョンとは一味も二味も違うそのサウンドは終始ノリノリでこれが

あの「学生街の喫茶店」なのかと見まがうばかりなほどに

見事な変身を遂げていた。

エレクトリックサウンドはうなりを上げ、自慢のコーラスは最初からぶつかり合う。

思えばあれは19才の春

こうしてたった一枚のライブアルバム「GARO LIVE]は幕を開けました。



時の魔法

GARO3収録

いきなりコーラスだけで魅了するそのサウンドはオープニング曲以上に

パワフルかつエネルギッシュな展開を見せる。

眼を閉じればステージ上を所狭しと動き回るその姿が容易に

想像出来るのではないのだろうか。

アコースティックのアレンジも捨てがたいがライブはこうでなければいけない。

乗り!、乗り!!乗り!!!そして乗り!!!!なのである。

この曲がこのアルバムの一番のかなめだったような気がする。

なぜならとにかくコンサートでの盛り上がってる様子を再現したいと意図する中、

見事にその大役を果たし、いやその想像を遥かに上回るエネルギーで

私達を魅了させてくれた。

それがライブ版「時の魔法」だったと思う。




ディスカバーピクニック

GARO3収録

何故かホッとするナンバーは前二曲の興奮を少しづつ和らげてくれる。

とはいっても勢いはあまり変わっていないだが。

ただコケティッシュな曲がなんとなく安心させてくれるのである。

ボーカルの声がやけに甘く感じたのは年齢を積み重ねた証拠なのだろうか。

こんな曲も良いものである。



美しすぎて

GARO2収録 

生ギターとコーラス ガロもう一つの世界がこのサウンドなのである。

やはりどうしても息をひそめ耳をそばたてて聴いてしまう。

前三曲の乗りとは対極する集中という世界がそこにはある。

一音も漏らさずに聴こうとさせてしまう、それが魅力であり真髄なのである。

どのくらいの人達が虜になってしまったのだろう。

「美しすぎて」は生ギターの中でも定番である。

生ギターのそのラフさ、そのサウンドにあこがれ、惹かれたあの頃。

そして今聴いても身震いするコーラス。

確かに一流だった、どれをとっても超一流だった。



忘れていたもの

もう一曲、生ギターの演奏が続く。

それにしてもマーク、トミーそれぞれのギターの弾き方がかなり違う、

そして音色も。

詞はマーク、ボーカルの合作、、ボーカルがほとんど手掛け、

近くの公園を書いたそうである。

この曲はこのアルバムにしか収められていない。ゆえに

当時としては新曲であった。



君の誕生日

「学生街の喫茶店」続くオリコンナンバー1になった曲。

第一部が終り休憩中にBGMが流れているといったところでしょうか。

この曲は「学生街の喫茶店」続くシングルで何曲かの候補からファン投票で

選ばれた曲です。

(たぶんスタッフの方でも「学生街の喫茶店」が何故ヒットしたのかしっかりとは

把握できてなかったのではないでしょうか。

それならばいっそのこと新曲はファンに決めてもらえれば・・・・

ファンが望んでる曲想も把握出来るし・・・・・・)

そんな考えもあったのだと思います。

綺麗な曲でありピアノアレンジも美しい。

曲がシンプルなだけに詞も生きている。

甘いメロディーゆえ歌謡曲とかフォークとか言われましたが心に響く

名曲ではないでしょうか。

私自身ガロの中でもかなり気に入っており心を投影しやすいナンバー

だと思っています。

ただし間奏だけは好みではありません。

バックに流れるバイオリンは何故かビリーバンバンの

「さよならをするために」を思い出させます。



一人で行くさ

GARO収録 

第二部の始まりはこれ又見事にエレクトリック化されています。

そしてなによりもコーラスが素晴らしい。

ファーストアルバムの一曲目に収められていたこの曲はよりパワーアップされ

トミーらしさも加わってまた新しいサウンドを聴かせてくれています。

そういえばこの曲でガロが好きになった人もかなりいるのですよね。

アコースティックも良しエレクトリックもまた良し・・・・・ですね(^o^)



木馬

GARO3収録

この曲もアルバムではどちらかというとアコースティッックギターで演奏

されていましたがこちらも見事にエレクトリック化されています。

そしてやはりこれも嬉しいほどノリノリの演奏が展開されています。

当時<キューピット>というデュエットグループを作っていてこの曲も

演奏してました。

間奏はこのライプバージョンを使用してましたね、懐かしいです。

やはり良いです、良いライブアルバムを残しました。

これじゃ木馬の解説じゃないですかね(^_^;)

間違いなくこれも名曲の中の一つですね、ほんとに楽しそうだ。

あの時代に戻ってみたいね。



涙はいらない

GARO3収録

出た!出ました

色んなアーティストのコンサート行くのですが、大体でお目当ての曲

というのがありましてね。

もうその曲さえ聴けば満足だったりするんですよ。

ガロの場合それに該当するのがこの曲なんです。

ただしガロだけは流石にこの曲だけで満足という訳にはいきませんが(笑)

さて演奏のほうですがエレキギターの短いフレーズが所々にちりばめられて

良い味を出してます。

そしてアコースティックギターは二人で演奏され右左に

振り分けられていますね。

誰が演奏してるのでしょうかね、マーク、トミーともアコースティックギター

なのかなあ。

ちょっと判りませんが。

後半部分はコーラスが決まってますねえ、こんなにハモっているのは

めずらしいんじゃないかな。

この曲は私をガロへと導びいた曲でもあります。この曲がなかったらたぶん

このページも無かったと思っています。



暗い部屋

GARO収録

う〜ん、良かったですねえ、この曲ライブに入っていて。

元々アコースティックギターの曲が好きで、その中でもギター二本というのは

さらに魅力があってね。

リードギターとサイドギターだけで奏でるサウンドが凄く好きだった。

それがガロと出会ってびっくりしたね、ストロークだけなのに

メチャカッコ良いんだ。

それからはいつも同じような弾き方してた、叩くような弾き方をね。

ガロといえばハーモニー&ギターと言われるぐらいギターには定評が

あるんだけどその代表曲がこの「暗い部屋」なんだよね。

ギターもコーラスも最高、もうそれ以上言葉が浮びませんもの。

ほんとにこの曲レコード化されて良かったよ。

これガロ知らない人に聴かせてあげたいですよね



散歩

これはライブではなくスタジオ録音です。

この曲は「君の誕生日」と同じくマークとトミーだけで録音されていますね。

ファンの中でも人気の高いこの作品は村井邦彦さん、山上路夫さんの

黄金コンビでもあります。

まずピアノのイントロが良いですよね。

何て言うんだろう、表現が難しいですが、空気を思いきり吸って

みたくなったりします。

マークとトミーが交互にボーカルをとってるのも嬉しいですね。

何となく心を和ませてくれる曲でもあります。

詞の中に少しだけトミーの事を思い出す部分がありますが

今はこの曲に安らぎだけを感じていたいと思ってます。