GARO
 GARO4/ガロ


SIDE−1

・ロマンス(3:13)
作詞 山上路夫/作曲 堀内護/編曲 大野克夫

2・大空の詩(3:11)
作詞 大橋一枝/作曲 村井邦彦/編曲 大野克夫

3・君の肖像(3:36)
作詞 山上路夫/作曲 すぎやまこういち/編曲 すぎやまこういち

4・朝・昼・夜(3:19)
作詞 山上路夫/作曲 村井邦彦/編曲 大野克夫

5・二人だけの昼下がり(2:55)
作詞 山上路夫/作曲 すぎやまこういち/編曲 大野克夫



SIDE−2

1・二人は友達(3:29)
作詞 山上路夫/作曲 日高富明/編曲 大野克夫

2・憶えているかい(3:10)
作詞 山上路夫/作曲 村井邦彦/編曲 有馬すすむ

3・恋人(3:26)
作詞・作曲 大野真澄/編曲 大野克夫

4・踊り人形(2:44)
作詞 山上路夫/作曲 堀内護/編曲 大野克夫

5・一枚の楽譜(3:03)
作詞 山上路夫/作曲 村井邦彦/編曲 大野克夫



SIDE−1

1・ロマンス ドラムス 原田祐臣
エレキベース 岡沢明
エレキギタ− 松木恒秀 
マンドリン 宇都宮せきぜん
ピアノ 大野克夫

2・大空の詩 ドラムス 原田祐臣
エレキベース 岡沢明
エレキギタ− 松木恒秀 
エレキピアノ 大野克夫
シンセサイザー 大野克夫 
ハモンドオルガン 大野克夫

3・君の肖像 ドラムス 田中清 
エレキベース 江藤勲
エレキギタ− 松木恒秀 日高富明
ピアノ羽田健太郎

4・朝・昼・夜 ドラムス 原田祐臣
エレキベース 岡沢明
エレキギタ− 松木恒秀 
エレキピアノ 大野克夫

5・二人だけの昼下がり  ドラムス 原田祐臣
エレキベース 岡沢明
エレキギタ− 松木恒秀 
ピアノ 大野克夫
コールアングル 村岡健


SIDE−2

1・二人は友達 ドラムス 原田祐臣
エレキベース 岡沢明
エレキギタ− 松木恒秀
エレキピアノ 大野克夫

2・憶えているかい ドラムス 田中清
エレキベース 江藤勲
ピアノ 羽田健太郎
ガットギター 堀内護
エレキギタ− 水谷公生 

3・恋人 ドラムス 原田祐臣
エレキベース 岡沢明
エレキギタ− 松木恒秀
エレキピアノ 大野克夫
シンセサイザー 大野克夫

4・踊り人形 ドラムス 原田祐臣
エレキベース 岡沢明
エレキギタ− 松木恒秀  堀内護
ピアノ 大野克夫
シンセサイザー 大野克夫

5・一枚の楽譜 ドラムス 原田祐臣
エレキベース 岡沢明
エレキギタ− 松木恒秀 
ピアノ 大野克夫
トランペット 羽島幸次 村田文次 佐野健一



プロデューサー ミッキーカーチス 村井邦彦
ディレクター 金子充考 加藤章冶
ミキサー 吉沢典夫
プロデュサー アルファー・アンド・アソシエイツ
録音スタジオ スタジオA



                          

オリジナル・リリース 1973年10月


                       
 








GARO4/ガロ

前作までのイメージは消え、ポップス色を全面に出したこのアルバムは

一曲目に「ロマンス」、最後に「一枚の楽譜」と両シングルに挟まれた形の

構成となっています。

ただ「一枚の楽譜」についてはこの時点で次期シングルと決まっていた

わけではなくかなり後になって決まったように記憶しています。

「学生街の喫茶店」、「君の誕生日」が連続してヒットしたことで、そのカラーを

引継いで作ったのがこの「ガロ4」だったのではないでしょうか。

親しみやすいポップス風ガロも聴いてみると中々良いものです。

以後「サーカス」「吟遊詩人」と個性的なアルバムが続くだけに「ガロ4」の

ナチョラルなポップスもそれはそれで個性的と言えるのかも知れません。

やはりガロは多面体、そう考えるのが自然でしょう。

そして確かにポップスガロもガロらしいサウンドに間違いなかったと思います。

ただ残念な事にボーカルが病気療養中に録音した曲もいくつかあったのでしょう。

コーラスに参加している曲もいつもより少ないように思えます。








ロマンス

マンドリンを元に作られたこの曲は「君の誕生日」に続くシングルで楽しく

軽快なサウンドとなっています。


マークが次期シングル用に自信を持ってプッシュし誰からも認められる形で

リリースされたこの曲は
前作同様のヒットを飛ばしガロフィーバーに

一層の拍車をかけました。


マンドリンの印象的なイントロ、マークらしいメロディー。

この時期、一番良いタイミングでこのような曲が発表されたのはほんとに

嬉しい事です。


こんな素晴らしい曲を多くの人達が聴いてくれたのかと思うとただただ

「聴いてくれてありがとう」
そんな気持ちでいっぱいです。

この曲を作ったマークも大変気に入っていましたがデモテープは

もっと良かったと言ってました。


ちなみにガロはこの曲で「レコード大賞大衆賞」を受賞しています。



大空の詩

トミーひとりだけで歌っているしっとりとしたナンバーです。

それでいて必要以上に暗くならないところがポップスの魅力でしょうか。

マークとトミーはかなり声質が違うと思うのですがメンバーのオリジナル曲

でないとどちらの声なのか
簡単に判断出来ないことがあります。

マーク、トミーどちらが歌っても似合う曲だと思います。



君の肖像

この曲は「学生街の喫茶店」の次期シングルとして候補にあがった曲です。

軽快なポップスでトミーの魅力を引き出していますがその影で抑えるかのように

ぴったりと寄りそう
マークの歌い方が印象に残ります。

やはりこのアルバムは軽快な曲に包まれているのだと再確認させられました。



朝・昼・夜

心地よいイントロですね、何となく休日ののんびりした一日を連想

させてくれます。


しっとりした曲でコンサートでも生ギターでよく演奏されていました。

大人を感じさせるこんな曲もガロにはあるんですよね。



二人の昼下がり

このアルバムでも気に入っている一曲です。

マークとトミーの掛け合いが何とも魅力的ですよね。

どうなんでしょうこんな感じの曲は。

これもガロの新しい魅力だと思うのですがね。



二人は友達

しっとりとしたマークとトミーの掛け合いから始まるこの曲は一転して

GS風ガロサウンドに変わります。


この曲を聴くとどうしてもテンプターズを思い出してしまうのですがそれほど

曲調が似ているんですよ。


元々私自身テンプターズのファンでよく聴いていましたがトミーとショーケン、

非常に似ている所がありますね。


今現在ガロの曲の中では一番多く聴いている曲です。



憶えているかい

この曲も「学生街の喫茶店」の次期シングル候補にあげられていました。

しっとりとしたこの曲が好きという人も意外に多いようですね。

やはりこのアルバム私の気付かない魅力がまだ沢山隠れているのだと

思います。


この曲ももっともっと好きになれる、そんな気がしてなりません。



恋人

詞、曲ともボーカルが担当している真正面がら取り組んだラブソングです。

やはりマーク、トミーとは少し違う世界がそこには存在しますね。

ボーカルにしか作れない世界でしたがガロファンにはどのように

映ったのでしょう。




踊り人形

この曲はほんとに大好きな曲です。

山上路夫さんの詞は嫌いではないのですが中には正直少し甘すぎるのでは

ないかと思うのもあります。


このアルバムでいえば「ロマンス」それ以外では「ピクニック」などが

それに当たります。


しかしこの曲の詞に関しては多いに気に入っているんですよ。

エレキギターのイントロも良いですよね。

やはりこの曲も昔バンドを組んでいた時に演奏した思い出深い曲でして

聴くとどうしても当時の事を思い出してしまうんですよね。

このアルバムに入っているからなのかよくわかりませんが異常に評価が

低いように思えます。


マーク自身もかなり気に入っていた作品だと思うのですが。



一枚の楽譜

「ロマンス」に続く通算7枚目のシングルです。

トミーが「地球はメりーゴーランド」に続きリードボーカルをとっていますが

以後シングルでは
リードをとることがなかったのでその意味でも重要な

曲だと思います。


軽快なトランペットの調べに乗って演奏されるこの曲はトミーにぴったり

なのではないでしょうか。


TVではマーク、トミーともエレキギターを持ちいてました。

そして短いながらも綺麗な間奏のフレーズがとても印象的でした。

TVではエレキギターで演奏していましたが、解散後にまた二人で行なった

ライブでは
生ギターでの演奏も披露してくれていました。