2024年
2月


2024年2月29日(木)

山のロザリア


講座用テキスト補足説明98 24ページ 四季の歌①

ここからは一番初めに習った「四季の歌」を使いアルペジオを実際に弾いてみましょう。

クラシックギターで古典音楽を習う時に基礎から学ぼうとしたら教則本を使うのが一般的です。
クラシックの教則本は歴史が長いだけに充実しており、練習目的の為に作られた曲を弾くというのが一番の特徴となります。
これを練習曲(エチュード)といいますがフォークギターの練習ではこのような曲はありません。
ですので巷で流れている曲から練習に適していそうなものを選び、それを使って練習していくということになります。

練習用に作られた曲でも巷に流れている曲でも同じですが、曲を練習するとついつい曲が弾けるようになることを目的としてしまいがちです。
しかし大事なのはその曲を使って本来の練習目的を果たすことです。
今回は実際の曲の中でのアルペジオ奏法の習得です、それを頭に入れて練習しましょう。


2024年2月28日(水)

復活(ザ・テンプターズ)


講座用テキスト補足説明97 23ページ アルペジオ奏法③

綺麗なフォームが出来たら、今度はそのフォームを固めて行きます。
出来たフォームを崩しまた同じフォームを作りこれを繰り返します。
大事なことは綺麗なフォームを作ることです、あわてずゆっくりと何回も繰り返しましょう。

それが出来たら今度は弦を1本ずつ弾いていきます。
まずは親指ですが、この時に親指だけは他の指と違い第1関節は動かさず下の弦に向って垂直に落とす感じで弾きます。
そのように弾くと親指は人差し指よりも外側に必ず来ます。

その時に他の指はまだ弦の上に乗ったままで動かしてはいけません。
そして人差し指、中指、薬指と順番に弾いていきます。
薬指まで行きますと全ての指が弦から離れます。
そうしたらまた全ての指をセット、そして1本ずつ弾くを繰り返してください。

弾くということに置いてはすぐ出来るので、つい早く弾いてしまいがちです。
でもここで重要なのは綺麗なフォーム作りと、しっかりした芯のある音で弾けるようになることです。
簡単なものほどそこに大きな落とし穴があるものです、
ゆっくりやって、綺麗なフォーム、芯のある音を手に入れましょう。


2024年2月27日(火)

赤い花白い花(山本潤子)


講座用テキスト補足説明96 23ページ アルペジオ奏法②

アルペジオを弾く時に重要となるのは指の位置です。
ギターを弾く時の指の基本は、使う指は弾きやすい位置です。
アルペジオは色んな指を入れ替えて弾くので、どの指も弦の近くに位置しているのが理想です。
では実際にセットしてみましょう。

まず3弦の上に人差し指、2弦に中指、1弦に薬指を乗せてみましょう。
親指は654弦のいずれかで構いませんが5弦に置くのは一番良いようにも思います。
そして指は写真のように手の内側に卵が1つ入るくらいの空間を作ります。
手首は真っ直ぐか若干内側に曲がります。
これがアルペジオを弾く時の理想的なフォームです。

2024年2月26日(月)

サークルゲーム(ジョニー・ミッチェル)



講座用テキスト補足説明95 23ページ アルペジオ奏法①

これまではストローク奏法をやってきましたがここからはアルペジオ奏法をやっていきます。
アルペジオ奏法は右手の各指を使うので難しそうに見えますが、弾き語りで使う決まった形のアルペジオパターンのみでしたらそんなに難しくありません。

独習者が陥り易いのは「どの順番で指を動かすのか?」に重点を置いて練習してしまうことです。
上で書きましたが実際に弾くのはそんなに難しくありません。
それよりも重要なのは綺麗なフォームで弾く事です。
それにより、「無理なく弾ける」「良い音で弾ける」ようになります。

当たり前ですが、ストロークとアルペジオでは指の形からして全く違います。
それぞれに理想とする形があり、それは演奏の仕方により異なります。
ではアルペジオの綺麗なフォームというものはどういうものでどうしたら身に付けることが出来るのか。
まずはそこから行きたいと思います。

2024年2月25日(日)

ノーノーボーイ(かまやつひろし)


講座用テキスト補足説明94 22ページ 指の名称

指には右手、左手ともに名前がついています。
右手は親指(P)人差し指(i)中指(m)薬指(a)小指(ch)
左手は人差し指 人差し指(1)中指(2)薬指(3)小指(4)

指番号は必ず守らなければいけないというものではありません。
ただし一番弾きやすい指ということで書かれているので、まずはその指示に従って弾いてみるのがのぞましいです。

2024年2月24日(土)

ラグリマ(朴葵姫

ラグリマは「涙」という意味です。

講座用テキスト補足説明93 21ページ 強拍、弱拍

音楽にはアクセントといって、その部分を強く弾くという指定があったりします。
ではそれ以外はすべて同じ音の強さかというとそうではありません。
譜例にありますが、一般的には
4分の4拍子は、強 弱 中強 弱   4分の3拍子は強 弱 弱
いずれも1拍目は強になっています、ですので演奏を揃えようとする時は1拍目で揃えるのが良いです。

以上でストローク系は終わりです。
次のページからは右の5本指をバラバラに使って弾くアルペジオ奏法です。
アルペジオは別名分散和音といいます、コードを一度に弾くのがストローク、バラバラに弾くのが分散和音です。

2024年2月23日(金)

アレキサンダーST.11PM(草刈正雄)


講座用テキスト補足説明92 21ページ シンコペーション

譜例をみると4分音符と8分音符で構成されているのがわかります。
最初の音は4分音符で長さは8分音符二つです。
その後はずっと8分音符ですが一箇所タイという記号でつながっています。
タイでつながれた場合後ろの音は弾きません。
その結果音の長さは8分音符二つになります。
だったら4分音符で書けば良いのにとなるのですが、それだと楽譜に慣れている人からするととても読み難いのです。
それが何故かという説明は省きますが、本来分けて書くべき音がタイでくっついてしまった、なのでわかりやすい分けて書き、そこにタイという記号をつかって両方で1つの音だということを表わした、と覚えておいて下さい。

タイの音が裏拍から始まると当然次の表拍の音は弾かなくなります。
そうするとアクセントの位置が前に移動し、これをシンコペーションといいます。

ちなみにタイと全く同じ記号にスラーというものがあります。
それらの違いですがタイは全く同じ音なので1度しか弾かない。
対してスラーは前の音と後ろの音が違うので2つの音を出します。
ただしギターの場合、2度弦を弾くということはありません。
弦は最初の音しか弾かず、次の音は左指で弦をはじいたりひっかいたりして出します。
スラーの一番重要な点は、最初の音がずっと鳴っている中で次の音へと移り変わるという点です。
ずっと鳴っているといっても次の音と両方同時になっていてはいけません、あくまでも移り変わる必要があります。
2024年2月22日(木)

はるかなる旅路(ママドゥ)



講座用テキスト補足説明91 21ページ 空ピック

空ピックに関しては今までに何度か出てきたかと思います。
この前提として腕を上下に均等のスピードで振るというのがあるわけですが、逆から考えると空ピックという技術があることにより、腕を均等に振ることが出来る、その結果として常に安定したスピードのストロークが出来るという利点があります。

ちなみに、常に同じように腕を振ることで安定したスピードが得られるわけですが、それゆえの弱点もあります。
空ピックを使うことで複雑なリズムは生み出せますが、常に同じ腕の振りなので心の中では、どれもあまり変わらないようになりやすいです。
それを避けるためには演奏にあった腕の振り方をするというのが効果的です。
このように腕の振り方も自由自在に出来るのが理想ですが、まずは腕を均等に振り、空ピックでストロークパターンを変える、という技術を身に付けましょう。

2024年2月21日(水)

母に捧げるバラード(海援隊)


講座用テキスト補足説明90 20ページ  8ビート、16ビート ③

そしてここも大事なのですが、上の楽譜では今までのような腕の振り方はしません。
これまではダウンストローク、アップストロークともに出来る腕の振り方でしたが、ここではダウンストロークに特化した腕の振り方をします。
これまでは4回腕が上にあれば良かったのを8回するということで、腕の振りを短くします。
ストロークもダウンのみに意識を注ぎ、腕が弦の下までいったらすぐに腕を振り上げる感じです。
これも実際に弾くのと同じく、サウンド事態を意識して、こういうサウンドになるんだなというのを感じてください。

16ビートはアクセントをそのままに倍の回数腕を振ります。
したがって、とても忙しくなるためダウンストロークのみという弾き方は出来ません。
ダウンストローク、アップストロークともに行うわけですから、今まで通り、腕の振るスピードを一定にするのが大事です。

2024年2月20日(火)

目覚めた時には晴れていた(伝書鳩)



講座用テキスト補足説明89 20ページ  8ビート、16ビート ②

8ビートの楽譜を見ると上と下で異なっていることがわかります。
これまでダウンストローク、アップストロークともに同じスピードで腕を振ることが大事としてきました。
それが下の方の楽譜です。
これを見ればわかりますがダウンストロークとアップストロークを交互に弾くことが指定されています。
それに対して上はというと全てダウンストロークの指定です。

ダウンストロークをするには必ず腕を振って上に持ってくる必要があります。
ですので下は1小節内に腕を4回上に持ってくれば良いのに対し、上の楽譜では8回あげる必要があり忙しさが全く違ってきます。
この忙しさの違いというのが大事で、どちらの弾き方の方が曲に合うのかで選ぶことになります。

2024年2月19日(月)

夜霧のしのび逢い


講座用テキスト補足説明88 20ページ  8ビート、16ビート ①

4分の4拍子のロック、ポップスにおいてよく使われるのが8ビート、16ビートです。
大雑把にいうと1小節を8つに分けてカウントするのが8ビート、1小節を16つに分けてカウントするのが16ビート。
ここにポップス系は2拍4拍にアクセントが来るわけで、空ピックは使わず全て音を出し、そこに2拍4拍のアクセントを付けるのが基本奏法となります。

まずは書かれたリズムを実際に弾いてみてリズムの特徴を感じてください。


2024年2月18日(日)

少女(村下孝蔵)


講座用テキスト補足説明87 19ページ リズムパターン④

10パターンの内最後2つはこれまでとは少し系統が違います。
音符と音符がつなぐように下に曲線が描かれているものがあります。
この場合音符は2つ書かれていますが弾くのは最初の音だけです。
ここでは8分音符が2つスラーでつながれていますが長さでいうと4分音符がひとつ分となります。
だったら最初から4分音符で書けば良いのにとなるわけですが、ここでの説明は省きますが、そう表示してしまうと演奏しにくくなるのです。

ここでは特にアクセント記号はありませんが、書かれていないだけでアクセントの場所はあります。
4分の4拍子を例にあげると、大きなくくりとしてまず小節の頭にアクセントがきます(1拍目)
もう少し細かくすると1拍目と3拍目で、もっと細かくすると1234拍目で表拍すべてとなります。
このようにアクセントは通常表拍にあるのですがスラーで音符がつながった場合はその分アクセントが前に行きます。
もう少し後で出てきますが、これをシンコページョンといい、少し前の裏拍にアクセントを移動させるというのがその目的理由となります。

以上でリズムパターンは終わりますが、弾き語りに置いて右手で一番使われるのがストロークですので、このページは気合を入れて練習して下さい。

2024年2月17日(土)

君の誕生日(GARO)


講座用テキスト補足説明86 19ページ リズムパターン③

音符の下にタウンストロークとアップストロークの記号が不規則に並んでいます。
しかしそれはあくまでも音の出る長さであり、腕の振りは全て同じ、ストロークも全て同じです。
ですので記号が書かれていない場所もしっかりとストロークをします。
違うのは弦に当てて音を出すのか、弦に当てず空ピックをして音を出さないのかの違いだけです。

全部で10パターンのリズムパターンがありますが、4分の4が6つ、4分の3が4つです。
ストロークパターンはどちらもほとんど変わりませんが、4分の4で弾くのと4分の3で弾くのでは全く違います。
4分の4拍子は、1と2と3と4とがひとつのかたまり、4分の3拍子は1と2と3とがひとつのかたまりです。
ただ弾くのではなく、このように拍を数えながら弾くのもとても重要な練習となります。


2024年2月16日(金)

水無し川(かまやつひろし・アルフィー)



講座用テキスト補足説明85 19ページ リズムパターン②

リズムパターンはストロークパターンの練習ですから右手の練習、
ですので左手の負担はストロークに慣れるまでは軽い方が良いです。
一番軽いのは何の押さえないで弾くことですが、これですとコードの音ではないので、出てくる音が綺麗ではないです。
なのでAmのみくらいから始めるのが良いでしょう、そして慣れてきたら書かれているAm Dm E7 Amの順で弾きます。
ちなみにこれらのコードは適当に並べたものではなく音楽的に並べてあります。
したがってコードの音が音楽的に移り変わっていきますので、そこにも注目して練習して下さい。
コードはメロディの背景にある景色です、この景色を感じ取れるようになると、演奏にも深みが出てきます。
この段階ではまだ薦めませんが、左手のコードに負担をかければかけるほど、同じことをしているだけなのに右手が大変になってきます。
これは改めて書かなくてもわかるほど当然なことですが、この仕組みを使うと色んなレベルの練習が出来ますので、色んな練習に取り入れてください。

2024年2月15日(木)

鳥になった少年(田中のり子)


講座用テキスト補足説明84 19ページ リズムパターン①

ギターを最初に習おうとする時にどうするか?
弾きたい曲を選んでひたすら練習する、そしてそれが終わったら新しい曲で同じことを繰り返す。
そのようにひたすら曲を弾くだけで上達を目指す人も多いかと思います。
ただしそれでは応用が利きません、例えばコードを覚えるにしてもその曲にしか出てこないようなコードをひたすら覚える、これでは効率が悪いです。
それよりも多くの曲に使われているコードから覚える、その方が後々とても有効に働きます。

テキストにはこれまで色んな曲があり色んなコードを練習して来ましたが、それは多く使われるコードであり、コードの基礎練習をしていたと思って良いです。
今回行うリズムパターンも同じで、よく出てくるリズムパターンばかりが載っています。
コードは左手の基礎練習、リズムパターンは右手の基礎練習です。
特定のリズムパターンを習うのではなく、基本となるリズムパターンをまず習う。
それも曲ではなくてリズムパターンに絞ってそこを集中的に習う。
それがリズムパターンを弾く基礎となり、その後の練習の元となります。
このページに書かれているリズムパターンは基本中の基本なので是非マスターしましょう。


2024年2月14日(水)

夢飛行(山口美央子)


講座用テキスト補足説明83 18ページ コードストロークのコツ⑥

ページの一番下にはメトロノームについて記されています。
メトロノームを使う練習は効果が絶大で、聴く、合わす、均等の速さで弾くなどが鍛えられます。
なのでとても重要な練習なのですが、メトロノームに合わすのは大変だから嫌と、使わない人が多いです。
何故こういうことが起こるのかですが、ここでも上手になったゆえの弊害が関係しています。
上手になると自分の思いのままに弾けるようになる。
しかしメトロノームというのは自由に弾くことを許さない。
その結果、上手く弾けなくて楽しくない、だから嫌だということです。

そこをぐっと我慢してメトロノームに合わせていると、当然苦手意識が薄れてくるのですけどね。

2024年2月13日(火)

枯葉(イブモンタン)


講座用テキスト補足説明82 18ページ コードストロークのコツ⑤

上手になると不規則な腕の振り方をすることもありますが、上手なストロークを目指すなら、最初は一定の速さで腕を振ることを意識するのがとても大事になります。
ですのでまずはそこを意識して下さい。
練習はダウンストローク、アップストロークの両方とも音を出すというのが基本ですが、実際の演奏にはそこに空ピックという奏法が入ってきます。
これは腕のストロークは全く変わらずに、弦を弾かないで音を出さないというテクニックです。
これによって音が出る部分、出ない部分が出来、腕のストロークは全く同じなのに、色んなストロークパターンが生まれることになります。
空ピックは弦に当てないわけですから当然腕は通常より弦から離れるわけですが、慣れてきたらなるべく離れなくても空ピックが出来るように練習して下さい。


2024年2月12日(月)

夕月(黛ジュン)


講座用テキスト補足説明81 18ページ コードストロークのコツ④

ストロークには脱力が重要だと書きましたが、そのカギを握っているひとつがピックを持つ力加減です。
親指と人差し指でつまむわけですが、つまむ圧力が強いと手全体にも力が入ってしまいます。
また、強い力でピックをつまんだままストロークをすると弦に真正面からぶつかることになります。
そうなると弦から先に行くのがとても大変になります。
実際のピックの動きは、まず弦に当たり、そのあと弦の上をピックがすべり、弦から離れて次の弦に行きます。

その動きをスムーズにさせるには、弦にピックが当たったら弦に上手く負けてあげること。
負けてあげることで弦に当たったピックはスムーズに次の弦へと進んでいきます。
では負けさせてあげるにはどうしたら良いのか?
それはなるべきピックをつまむ力を弱くすること。
これが弱すぎるとピックは弦に当たった衝撃で指から落ちてしまいます。
それでは困るので、指から落ちないギリギリの力でピックをつまむというのがコツです。

ちなみにピックを弦に強く当てれば、それだけ大きな音が出ます。
したがって大きな音を出したい時はそのようにするのですが、弦に強く当てると衝撃もそれだけ大きくなります。
ですのでその場合はその衝撃でも指から落ちない力でつまむ必要があり、そこには力のコントロールが必要です。

2024年2月11日(日)

いい日旅立ち(山口百恵)



講座用テキスト補足説明80 18ページ コードストロークのコツ③

ストロークで大事なものは脱力です、力が入りすぎたのでは良いストロークにはなりませんので。
ではどうしたら脱力したストロークができるのか?
色んな例えばあるのですが、私はうちわを自分に顔に向って振る仕草を薦めています。
うちわを振るのには当然無駄な力は入っていないので、それを真似て上手くストローク出来ればかなり上手く弾けるはずです。

それから腕の振り幅はなるべく大きくしましょう。
実際はそれほど大きく振らないことも多いのですが、実際にストロークをするとついつい小振りになってしまいます。
ですのでなるべく大きく振るのが練習のコツです。

それからピックの弦の当て方が重要で、それゆえに手首を不自然にコントロールして音を出しがちです。
手首でコントロールしたいという気持ちはわかりますが、不自然なコントロールは良くありません。
ノーマルな振り方で弦に上手に当たるように練習しましょう。

2024年2月10日(土)

春(イルカ)



講座用テキスト補足説明79 18ページ コードストロークのコツ②

コードストロークにはダウンストーロークとアップストロークの2種類がありますが、両方交互に弾くのが上達のコツです。
練習するに当たって楽なのは、4拍子の曲なら1234と数えながらダウンストロークすることです。
これをすると確かにダウンストロークは上達しますがアップストロークは上達しません。
それどころか、その弾き方ではアップストロークが上手く出来ないという弾き方を身に付けてしまいます。
何故その方法ではアップストロークが上手く弾けないのか?
それはアップストロークもを弾くことを頭に入れて演奏していないからです。

アップストロークも上手く弾けるストロークにしたいと思ったら実際にアップストロークもして音を出すことです。
最初からダウンストロークもアップストロークもするというのが上達のコツです。

2024年2月9日(金)


1月の雨を忘れない(THE ALFEE)

講座用テキスト補足説明78 18ページ コードストロークのコツ①

これまでは色んな曲を弾く中でイ短調、ト長調でよく使われるコードを練習して来ました。
それは左手の練習でしたがコードストロークは右手の練習になります。
コードは数多くあり押さえ方のコツも異なったわけですが、コードストロークの場合、ストロークパターンは違っても基本はどれも同じです。
ですのでバラツキがない分、上手く出来ないとどの曲を弾いたとしても上手くは出来ないので重要な技術となります。


2024年2月8日(木)

なごり雪(かぐや姫)


講座用テキスト補足説明77 コーヒーブレイク⑤ 大人数の利点、欠点

複数の人がいる時は自由に弾くということは出来ません、ひとつの曲を揃えて弾かないと色んな音が混じってうるさいだけになってしまいます。
では何の曲を弾いたら良いのか?
自分の好きな曲だけを弾ければ嬉しいのですが、それは無理で興味のない曲も弾かなくてはいけません、
これが図書館なら好きな本を読んでいれば良いのですが、音を出す以上妥協も仕方のないところです。
しかし・・・・
実はこの不便さも良いものだと思う事もあるのです。
自分の好きな曲だけではその範囲からは広がりません。
それが色んな人がいることで色んな曲を弾くことになり「こんな感じの曲も良いな」と新たなジャンルを開拓したりもするのです。

自分の思いのままにはならない、しかし多用なエキスを体内にいれることが出来る。
これが大人数ゆえの利点、欠点のひとつです。

コーヒーブレイクも長さとしては5回くらいが丁度良いかな。
ということで次回からはまたテキストに戻ります。

2024年2月7日(水)

はつかり5号(BUZZ)



講座用テキスト補足説明76 コーヒーブレイク④ 拍

曲を形成する三要素はメロディ、ハーモニー(和音)、リズムだが、この中でも柱となる一番重要なのはリズム。
ちなみにひとくちにリズムといっても色々な使われ方をしているので、ここでは拍のことだと思って良いです。
4分の4拍子でしたら、1小節内に拍が4つあり、それを1拍2拍3拍4拍と順番に数えながら演奏する。
そして4つがひとかたまりとして捉えられたらベストだ。

それだけ形成するのに拍が大事なわけだが、中には拍を取らずに弾いている人がいる。
拍がないということは当然ながら何拍子というものもない、ただ弾いているだけの状態である。
曲を演奏するというのは頭の中にあるイメージを楽器を通じで音として外に出すこと。
その時に外に出た演奏に拍がないということは頭の中で流れている曲にも拍がないということです。
(頭の中では拍を刻んでいるのに演奏では拍がでないという芸当は普通の人には出来ません)

演奏は必ず頭の中で拍を刻みましょう。


2024年2月6日(火)

なごり雪(藤 圭子  八代亜紀)


講座用テキスト補足説明75 コーヒーブレイク③ 音楽形式の知識

交響曲は基本的に第4楽章からなっており、第一楽章はソナタ形式で、なんていってもほとんどの人はわからない。
しかしもしその知識があった上で聴いたならば、理解度はかなり違うと思います。

巷で流行っているポップス、イントロがあり1番で間奏を経て2番に行きエンディング、
曲の後半はサビというものがあり盛り上げる、また歌詞がありそれを歌う。
というような形式を取っているが、それを知った上で聴くのと知らないのでは全く違う。
上に書いたような形式も、演奏しない人でも普通に知ってるわけだが、これをもし知らないとしたら、聴こえ方も随分違うように思う。


2024年2月5日(月)

イエスタディワンスモア(カーペンターズ)


講座用テキスト補足説明74 コーヒーブレイク② 音楽知識はわかりにくいのが多い

ドレミファはイタリア語、イ短調、ト長調のイやトは日本語、Amなどのコードは英語
何故ひとつの国の言葉に統一しないのか?統一されていればわかりやすいのに。

これはより便利にと思った結果です。
調号は日本語のいろはにほへとが使われており、これは日本語の方がわかりやすいと思われた結果だというのは想像出来たでしょう。
でしたら音符もいろはにほへとだったら良かったのに。
野球、卓球、サッカー、バレーボール、バスケットボール、何故こんなに呼び方がバラバラなのか?
これはあくまで結果だからです、それと同じで、調号は日本語、音符はイタリア語も、どの呼び方が残るかであり、呼び方が残った結果なのです。
その結果というのはそれぞれの国でも違う、それもわかりにくくしている要因です。

また「仕方がなく」というのも、わかりにくくする原因です。
例えばギター、出来た当初はギターというだけで良かった。
それがそれまでと違うタイプのギターを作り、それをフォークギターと名付けた。
すると最初のギターは単にギターというだけでは紛らわしいからクラシックギターという名前に変えた。
今まではギターだけで良かったのに。

より便利にと新しいものを作り出し来た中で、継続されていくもの、消えていくものがある。
それが複雑でわかりにくくしている要因です。


2024年2月4日(日)

My Love(ポールマッカトニー&ウィングス)


講座用テキスト補足説明73 コーヒーブレイク① 音楽知識の必要性

西洋音楽は12個の音を基本としていますが♯や♭があり面倒ですね。
イ短調やト長調というものもありますがこのようなのは必要なんですかね、覚えなくてはいけないものなんですかね。
答えから言うと、これらは便利さを求めた結果生まれたもので、基本部分は覚えないと厳しいです。

日本語はひらがな、カタカナ、漢字の組み合わせで出来ています。
もしこれがひらがなだけでしたら、カタカナも漢字も覚える必要はありません。
しかしひらがなだけでしたらかなり読みにくいと思います。
便利にということで3種類の文字を使い分け、それらの知識をマスターして日常を過ごしているわけですが、ひらがなだけしかわからなかったら厳しいですよ。
五線譜も同じ、知識があることが前提で書かれているので知識がないと厳しい、そのかわり知識さえあればとても見やすいように出来ているのです。

音楽を演奏するとなると、やはり音楽の知識も必要となってくるのです。

2024年2月3日(土)

死んだ男の残したものは(高石友也)

詞も曲も凄い

詞:谷川俊太郎 曲:武満徹


講座用テキスト補足説明72 17ページまでの重要ポイント

楽器の種類、名称、必要アイテム、楽譜の読み方は自然に覚えますので、特に気にする必要はありません。
チューニング(調弦)はチューニングメーターを使うことがほとんどかと思いますが、使わないで合わせる練習も時々しましょう。
音楽を演奏するには耳が大事です。

ここで出てくるコードは色んな曲で頻繁に出てきます、ダイヤグラムの図を見なくてもコードの押さえ方がわかるようにしましょう。

右手のストロークはダウンアップを交互行いましょう、ダウンストロークだけではいつまで経ってもアップストロークは上達しません。

次のページからはそのコードストロークに入っていくわけですが、少し休憩ということでコーヒーブレイクです。

2024年2月2日(金)

ラレーニア(堀内 護)

今日はマーク(堀内 護)の誕生日

講座用テキスト補足説明71 17ページ 「真夜中のギター」③

出てくるコードはG C Em Am D7で「今日の日はさようなら」と同じです。

これらはGの調(調はキーという)でよく出てくるコードです。
また41ページのダイアトニックコードを見てみましょう。
G Am Bm C D Em F#m-5の7つがありますが、F#m-5は余り使われないので考えなくて良いです。
この中でDというコードは出てきませんでした、その代わりとしてD7というコードが出てきていますが現段階ではどちらも同じと思っていて下さい。

Gのキーの主要三和音はG C D7 それに対してAm Bm Emを副三和音といいましてこちらもよく使われます。
そしてコードを見ますとBmというコードがあります。
これはいままでに出てきていないので、出てくる頻度が少ないのではと思われるかも知れませんがそうではありません。
Bmはセーハと呼ばれる人差し指1本で全ての押さえるという技術を必要としています。
それはかなり難しいのでBmが出てこない曲を選んであるのです。

同じくセーハで難しいとされているコードでFというコードがあります。
「四季の歌」は調号に何もつかないイ短調でした。
ならば長調も調号に何もつかない方が良い、何もつかないのはハ長調で一番なじみのある調ですからなおさらです。
ということで練習曲として用いたいのは山々ですがFコードが出てくるので難しくなり使えないのです。
Cのキーの主要三和音はC F G7でありFコードが出てこないというのはほとんどないのです。

そんなわけでBmは出てきませんが初級講座の最後にFを習うページがあります。
その時一緒にBmも勉強していく予定です。

2024年2月1日(木)

真夜中のギター(千賀かほる)


講座用テキスト補足説明70 17ページ 「真夜中のギター」②

小節は24小節と長くなりましたが内容は今までやってきたものと変わりません。
ですので今までのものが出来れば別に難しいことはありません。

この曲は小節数が多くなったことで、よく見かける曲構成が出てきています。
24小節を8小節ずつ3つに区切って見てみましょう。
最初の8小節は導入部分です。
そして次の8小節は展開部分、
最後の8小節は最初と同じになりました。
この曲構成をA B A'(エー・ダッシュ)という書き方で表わします。
ちなみにA A' Bという構成もよく見受けられます。