T.型の歴史は、空手道の歴史
  ・南船北馬と型の特徴
  ・首里手と那覇手
      小林流(首里)
      昭霊流(那覇)
  ・沖縄から日本へ
      大正11年 第一回体育博覧会  船越先生空手演武
  ・4大流派
      各流派には、特徴とする型がある。
         船越義珍 ──┬───  中山正敏   松涛館流
                   │
                   └───  大塚博紀   和道流
         宮城長順 ──────  山口剛玄   剛柔流
         摩文仁賢和 ─────  摩文仁賢栄  糸東流
U.型の意義
  ・型は、先人が命がけの攻防の中から抽出したエキスである。
  ・型は、先人から引き継ぎ後世へ連綿と引き継いでいくものであり、鋳型の型でなければならない。
  ・変えない事は、変える事よりも難しいが、変えてはならない。
  ・流派を代表するものは、型である。
  ・日本空手松涛会には、26にの型がる。
  ・型のすべての挙動の中には、意味があり敵を想定した技の応酬である。
V.型の重要性
  型・基本・組手は、本来三味一体のもの。
    型  : 手足を武器化して多種多様な使い方に組み合わせたもの。
   基本 : 型の中から良く使う基本的な立ち方や技を取り出したもの。
   組手 : 型の中にある技を応用して相手に応じて使うもの。
W.型を演ずる心構え
  ・礼と態度
   姿勢を正し、目は正面に、心からの礼をする。
   (礼儀を失した空手は、既に空手道の精神を失っている。)
  ・構えと残心
   呼吸を整えて気持ちを落ち着け、丹田は締めてリラックス。
   終わってもすぐにダラダラしない、静かに元の位置に。
X.型を演ずるポイント
  ・挙動数     : 決められた順序を正しく運足、動作する。
  ・演武線     : 必ず開始線に戻る。
              工字、丁字、米字等を把握して。
  ・挙動の意味  : 立ち方、攻防の技の意味を正しく理解し表現する。
              武器の作り方、使い方を正しく。
  ・目標・コース : 正しい目標把握とコース。
  ・着眼      : 目標への目付け、動きの先を見る。
  ・型の特徴   : 重厚雄大、敏捷軽妙の特長を生かす。
  ・型の流れ   : 開始から終了まで血を通わせて。
  ・型の3要諦  : 3要諦を使って美と力を表現。
              力の強弱、技の緩急、体の伸縮
Y.型の基本
  ・立ち方     : 足先、膝は足首を締めて正しい方向に。
              膝と足の向きは同一に。
  ・運足       : 踵を浮かさないで摺り足で。
              踏み込み以外、着地音を出さない(バタ足)。
              踏み込みは膝を一杯曲げて高くかいこんで力強く。
  ・腰        : どの立ち方も腰の高さは、一定、水平に。
              腰の回転は、引き手を強くして。
              腰の押し出しは、反作用を利用して。
  ・肩        : 大きく動かして上げないように。
  ・脇        : 突き、受けとも脇を締めて。
  ・肘        : 中段、下段受けは脇前拳一つの位置に。
  ・手首       : 伸ばす・・・・・・正拳、手刀、貫手、裏拳
               曲げる・・・・・・縦手刀、青竜刀、鶏頭、鶴頭
  ・武器の作り方 : 正拳・・・・・・・・親指、小指の締め
              手刀・・・・・・・・親指の張り、指先の締め
  ・目標とコース  : 上段・中段・下段を正確に。
              最短距離を通して技を出す。
Z.型と挙動数