新聞・会報文献リスト


<新聞文献一覧>

エンデ本人のインタビュー等には印を付しています。なお、年度の表記は個々の
新聞の表記によったためばらつきが出ていますが敢えて統一しておりません。


図書新聞 1982年7月3日 1面 人間回復へのおおいなる道
  M.エンデ作「はてしない物語」の内なる世界 ファンタジーを生きる
  (執筆)河合隼雄


  (概要)はてしない物語のテーマ、ファンタジーのもつ「人間性の回復」
  について記された一面記事。



毎日新聞 1982年7月15日朝刊 7面 異例の人気
  童話「はてしない物語」−大人の心ひきつけるファンタジー



朝日新聞 1982年8月16日夕刊 3面 受け手のメシア
  エンデ「はてしない物語」にみる 危機脱出の願いを託す西洋人
  (執筆)生野幸吉


  (概要)東京大学教授、生野幸吉による書評および解説。作品中の登場人物、
  “幼な心の君”および“モモ”に体現された、神の絶対性について。


朝日新聞 S57年8月3日朝刊 話題のほん/はてしない物語

  (概要)文学賞をうけた本作品の紹介記事。現実と虚構の織りなすめまいの
  ような無限の円環、と評されている。


朝日新聞 S60年6月11日朝刊 12面 読書/鏡のなかの鏡
  現代小説の1つの頂点


  (概要)現代人の意識の迷宮をえがいた「鏡のなかの鏡」の作品紹介。


朝日新聞 S60年7月22日夕刊 「劇団仲間」が「モモ」を上演

  (概要)夏休み公演として封切りされた「モモ」上演の紹介記事。


朝日新聞 S61年2月6日朝刊 4面 欧州知識人との一時間19
  ミヒャエル・エンデ氏 幻想の力 背後にある真の現実を透視


  (概要)エンデのインタビュー。資本主義経済の歪み、「目に見えない世界」
  への歩み寄り、金融体系という病とそれに打ち勝つ幻想の力について語られて
  いる。


朝日新聞 S61年8月14日夕刊 3面 エンデのオペラと映画を見る
  歌舞伎の様式吸収 オペラ「ゴッゴローリ」
  原作の意味に忠実 映画「モモ」 (執筆)子安美知子


  (概要)ミュンヘンで公開された「ゴッゴローリ」と「モモ」の観賞論。
  日本の能・歌舞伎へのエンデの洞察についても簡潔に言及されている。


朝日新聞 S61年8月17日朝刊 子どもの本を語り合おう
  児童文学者ら集い あすから世界大会


  (概要)子どもの本世界大会の開催予告記事。


朝日新聞 S61年8月18日朝刊 ジム・ボタンの冒険(1・2)
  存在論へ発展の萌芽 (執筆)如月小春


  (概要)ジム・ボタンの書評。エンデの後年の作品の萌芽としての紹介論。
  結末より過程を注視する傾向を指摘しているが、テーマ性の単純さと不明瞭
  さが併せて指摘されている。


朝日新聞 S61年8月19日朝刊 22面 子どもの本世界大会開幕

  (概要)19日から23日まで東京渋谷で開かれた20回目の世界大会の、
  開会式のもようを記した記事。


朝日新聞 S61年8月20日朝刊 22面 子どもの本世界大会から
  エンデ氏基調講演「なぜ書くか」軽妙な語り口 多様な参加者途上国からも


  (概要)「なぜ書くか、なぜ読むか」のメインテーマで基調講演したエンデ
  の講演紹介記事。


朝日新聞 S61年8月21日朝刊 22面 子どもの本世界大会から
  生徒たちが「読む喜び」を語る

  (概要)会場「子どもの城」で開かれた「子どもの参加プログラム」の記事
  と、安野光雅氏の基調講演の紹介。


朝日新聞 S61年8月22日朝刊 22面 子どもの本世界大会から
  本を読まなくなった子に論議/エンデ氏ら2氏が講演


  (概要)大会で行われた論議や講演の記事と、そこに参加した著名人のイン
  タビュー。ミハルコフ、フィリッパ・ピアス、エンデの講演のテーマなどが
  短くまとめられている。


朝日新聞 S61年8月22日夕刊 エンデ氏 文学・社会を語る
  内面破壊を見直す時 子どもと大人の共存を


  (概要)物質やお金に侵されている現代人の心の問題を問う「鏡」にもなっ
  ているエンデの作品と、その神髄に流れる内面世界における治癒についてし
  るされたエンデのインタビュー。


朝日新聞 S61年8月23日朝刊  20面 子供の本世界大会
  盛況支えた女性の力 ボランティアら100人奮闘


  (概要)大会開催におけるボランティアたちの陰の活躍を報じた記事。エン
  デに関する直接的記事ではないが参考として。


朝日新聞 S62年7月24日夕刊 演劇/エンデの世界に及び腰
  俳優座劇場「遺産相続ゲーム」


  (概要)舞台化された遺産相続ゲームとその観劇論、紹介。エンデの世界を
  活かしきれなかった舞台への反論。


朝日新聞 S62年10月5日朝刊 12面 話題のほん「夢のボロ市」ミヒャエル・
  エンデ著 暗く重く−愛の危機うたう


  (概要)記者による書評と紹介。危機に瀕した夢というテーマが示されて
  いる。


朝日新聞 S63年3月30日夕刊 映画になった エンデの童話「モモ」
  


  (概要)「モモ」の映画封切りにおける前予告と作品紹介。


朝日新聞 S63年7月15日夕刊 13面 「モモ」の原作者エンデに聞く
  社会変える豊かなイメージ ファンタジーの役割そこに


  (概要)ファンタジーの役割について述べられたインタビュー。


朝日新聞 1989年1月1日 1面 新年特集 豊かさ−豊かに時・・・こころ
  考えさせられる ふたつの「答え」モモからのメッセージ
  ミヒャエル・エンデ 子安美知子訳


  (概要)人間の魂と時間との関わりについてふれたエンデのメッセージ。


読売新聞1994年(平成6年)11月15日朝刊 13面
  ミヒャエル・エンデ著「自由の牢獄」 選ぶ意志ゆだねられた悲惨
  (執筆)鈴村和成


  (概要)書評。「無」の両義的性格、自由の悲惨と隷属という個々の篇
  の主題にふれながら、読者の思索をうながしている。


毎日新聞 H7年8月30日朝刊 「モモ」の作者 M・エンデ氏死去

  (概要)エンデの訃報記事と略歴、作品歴。


朝日新聞 H7年8月30日朝刊 「モモ」「はてしない物語」M・エンデ氏が
  死去


  (概要)エンデの訃報記事。90年来日した際の本紙インタビューの折
  のコメントが併せて記されている。


朝日新聞 H7年8月30日朝刊 19面 やさしい目をした現代の賢者
  亡くなったミヒャエル・エンデ氏


  (概要)作品中に述べられたエンデ独自の「死」への考え、生前エンデ
  が訴え続けた現代文明への警鐘について述べ、また子安美知子氏や丘沢
  静也氏のインタビューをひきつつ記された追悼記事。


西日本新聞 H7年8月30日朝刊 「モモ」「はてしない物語」の著者
  M・エンデ氏死去


  (概要)エンデの訃報記事と略歴、作品歴。


朝日新聞 H7年9月4日朝刊 15面 説教ぬきで人々の成長促す
  ミヒャエル・エンデ氏をしのぶ (執筆者)子安美知子


  (概要)エンデを悼むドイツのヘルツォーク大統領の哀悼の言葉、そし
  てエンデが「最後の所有物」たる肉体への執着を捨てて死と向き合った
  ありし日々の姿がえがかれている。


毎日新聞 H7年9月8日朝刊 16面 エンデ氏 最期の日々 向こうの世界
  を見たいねえ 子安美知子さんに聞く


  (概要)エンデの訃報記事と、彼の死に立ち会った早稲田大学教授・子
  安美知子さんの語るエンデの最期の日々。


長崎新聞 H2年12月1日 危機招く技術の進歩 日本人の無抵抗摩擦生む

  (概要)ファンタジーと現代文明の関係についてなされたインタビュー。
  テクノロジーと人間の内面の向上とについて言及されている。


長崎新聞 H7年9月12日 エンデを悼む すてきな心の師匠 現代文明に警
  告を発する (執筆)丘沢静也


  (概要)遺産相続ゲームなどを翻訳した丘沢氏のエンデへの追悼文。賢
  者たるエンデの像と彼の文学を論じている。


読売新聞 1997年11月12日 TV人の週間日誌 「科学は絶対の真理で
  ない」 忘れられないエンデの教え (執筆)河邑 厚徳


  (概要)NHKアインシュタイン・ロマンのプロデューサーをつとめた河邑
  氏のインタビュー。かつてエンデの語った科学理論の誤った真理につ
  いての引用発話が掲載されている。
   あわせて、ミュンヘン郊外のブルーデンブルク城の一角にエンデ博
  物館の開設がなされるとの記述がある。

<会報誌その他の文献一覧>

ルドルフ・シュタイナーハウス会報(日本アントロポゾフィー協会)

  1994年11月号 タイトル:エンデを語る その1  子安美知子
  1994年12月号 タイトル:エンデを語る その2  子安美知子

  (概要)エンデ氏の近況と、彼の両親・エトガーとルイーゼの人となり、
  エンデの幼少期などについて書かれた手記。



「1986年子どもの本世界大会−第20回IBBY東京大会−」

  (概要)8月18日から22日までの6日間、東京青山劇場で行われた
  子どもの本の国際会議の収録。「なぜ書くか、なぜ読むか」をメイン
  テーマにしたエンデを含む8名の作家の基調講演および、分科会
  の報告を行った文学者ほか33名の発言が収録された一冊。「エン
  デのメモ箱」には彼の講演だけが抜粋されて掲載されているが、全
  文を知りたい方には購入をおすすめする。
   英語と日本語でそれぞれ前後半に分記されており、IBBY本会の
  発行。東京にIBBYの日本支部があり、現在も入手可能。一部2500
  円、郵送可。詳細はこちらをご覧下さい。


「童話の森」信濃町黒姫童話館編 子安美知子監修(銀河書房)

  (概要)黒姫童話館の紹介および論評。エンデの作品評などのほか
  展示物の写真、概要や配置図等が掲載されている。


童話の森通信 VOL.1 特集 黒姫童話館ガイド (黒姫童話館発行)

  (概要)黒姫童話館の紹介と併せてエンデのギャラリーが写真入り
  で掲載され、開館にあたってのエンデのメッセージが記されている。


童話の森通信 VOL.10 特集 ミヒャエル・エンデをしのぶ
  (黒姫童話館発行)


  (概要)エンデ文学についての書評、散見、エピソードなど。


童話の森通信 VOL.16 特集 ミヒャエル・エンデの贈り物-エンデ資料カタログ-(黒姫童話館発行)

  (概要)黒姫童話館所蔵のエンデ資料リスト。

JBBY(社団法人 日本国際児童図書評議会)

〒162 東京都新宿区袋町25−30 鶴ハイム神楽坂203
TEL:(03)5228-0051   FAX:(03)5228-0053
E-MAIL:JDK03301@niftyserve.or.jp


 1974年設立。IBBY国際児童図書評議会(1953年設立)の日本における窓口。
「子どもの本をとおしての国際理解」を目的として設立された非営利団体で、会
員制をとっている。セミナーや国際講演会、日本/海外の子どもの本の相互紹
介にかかわる様々な事業を行っている。児童文学作家などの正会員のほか、団
体企業会員も多い。1986年子どもの本世界大会は、アジアで開かれた初めて
の国際大会であった。
 東京大会の会報は1部2500円、到着後郵振用紙により送金する。ご希望の
方は詳細を上記まで御連絡下さい。

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