XS650 レストア日記

 定年退職したら、まずやろうと決めていたXS650のフルレストア。

一年がかりで車検を取るまでの経過をぼちぼちとブログに書いていたものを一部加筆し再編集しました。



XS再生記スタート 2010/4 /1  9:23   ←前日で定年退職しました(^^;

わがXS650が現在の姿になったのは2001年5月。
マフラーをDUCATIのMHR用Silentiumにし、塗装をグリーンメタリックの濃淡ツートンにした。


ユーザー車検から戻ったばかりで、シートはノーマルです。

その年の夏休みの北海道ツーリングでは十勝平野の秘湯「かんの温泉」へダートを10Km以上走ってたどり着きました


菅野温泉旅館 旧館前

翌年(02年)の北海道ツーリングでは利尻島へ・・・


利尻島 オタトマリ沼から利尻富士を望む。

6万Km以上走り回り、少々ヨレヨレになったXS650sp
しかも長距離ツーリングはFJ1200を利用することが多くなり、車検も4年ほど切らしたまま・・・・

念願の?定年退職を迎えたのを機会に、30年以上愛用したXSをフルレストアすることにしたのです。
ま、多分一年以上のロングランになると思いますがボチボチご覧下さい



レストア進行中!
  2010/6/14  17:14 
今日は朝から雨で、明日まで降り続く予報・・・
ということで停滞気味だったXSの分解作業に取り掛かりました。
今日はエンジンを下ろすところまで。
エンジンを下ろすためにショップならチェンブロックか何かで吊るところですが、我が家にはそんなものはありません。
で、どうするかというと、エンジン取り付けのボルトを少し緩めてから、床に敷いた段ボールに車体ごと横倒しにしてから、ボルトを抜いてエンジ ンを外します。
ま、エンジンを外すというよりは、エンジンからフレームを外すと言ったほうが正しいかも・・


前輪とセンタースタンドはつけたまま・・・


段ボールの上に横倒し。 エンジンをジャッキで支える。


エンジンからフレームを外します。


エンジン本体だけで100kgくらいあるかも・・・

さて、エンジンもスイングアームピボット周辺までのフレーム下部も、20数年分?の油汚れがびっしりとこびりついてます。
明日は外したパーツ類の洗浄作業かな(^^;



メッキのサビ落し   2010/7/8  5:36 
今回のレストア作業で気になっていたのが、メッキ部品のサビ。
特にエンジンマウントは、前輪で跳ね上げた泥水が直撃することもあり、一番サビがひどい。



ということで今日はサビ落しに挑戦。
まずはケミカルということで、燐酸系(ラストリムーバー)、塩酸系(トイレ洗剤)、強アルカリ系(重曹ペースト)、そして定番のピカー ル+スチールウールと、テストしてみた。



が、どれもイマイチ・・・

ということでサンドブラスターの登場。
ホームセンターの正月の初売りで7千円ほどの格安でゲットしたもの(^^;



#100のガラスビーズでブラストしたら、サビがみるみる消えていくじゃありませんか・・・
ほとんどサビが根こそぎ削られるような感じです。

ただし、クロームメッキのくすみは消えません。

ということで、青棒でバフがけし、最後はマザーズのメタルポリッシュで磨き上げるとご覧のとおり。
新品同様とはいかないけど、満足できるレベルにはなったと思います。



さて次はフレームの塗装かな・・・




フレームetc.の洗浄   2010/7 /24  9:21 

連日35℃近い猛暑が続いて、とてもバイク小屋の中で作業をする気になれません。
ということで本日は海パン姿で高圧洗浄機を使ってフレームやフェンダーなど、泥とオイルにまみれた部分を徹底的に洗いました。



次は灯油でグリス落としですね。



サンドブラスト台の製作   2010/7 /29  17:14 


サンドブラスターを机の上で使っていたが、使うたびに乗せたり降ろしたり、それにメディアの抜き取りが底からなので、ちょっと持 ち上げて抜き取るなどちょっと面倒でした。
ということでホームセンターから合板と角材を買ってきて、ブラスト台を作っちゃいました。
これで作業がスピードアップします。






ついでに落下式のブラストガンを使うためのボックスも作りました。
ちょうど19インチのリムが入る段ボールがあったので、それを利用しました。
穴を開けてアームカバーとビニール手袋を取り付け、アクリル板で天窓をつけました。

問題はエアー(粉塵)抜きですが、ネットで見ると掃除機で吸ったり、サイクロン式集塵機をつけたり、と大がかりなのが多いようで す。
でオイラは単純に重力を利用することにしました。
薄いプラ板で筒を作り、30度ほどの角度で上向きにエアーを逃がしてやります。
ガラスビーズなどのメディアは密度も質量も大きいので、塗装などの削りカス(粉塵)と違って遠くに飛ぶことはありません。



実際に使ってみると、メディアは筒の下部10cmくらいのところまでしか飛ばず、ボックスの中に逆流し戻ります。
オイラんちのように周りに他の家が無いところでは、これで十分です。
ちなみに材料費はブラスト台が1,760円、落下式用ボックスが1,180円でした(^^)b




前後ホイール交換   2010/9 /9  16:31 
連日の猛暑でバイク庫内の気温が40℃を超える日が続き、XSのレストア作業も1ヶ月ほどお休み していましたが、台風のおかげでここ2日ほど涼しくなったので再開しました。
で、昨日から始めたのが前後タイヤの交換。



もちろんタイヤ交換だけでなく、リアの18インチ化と、前後ハブの研磨、スポーク交換もやりました。
リアのホイールは春先にヤフオクで落としたSRのものを、サンドブラストでアルマイト加工を削り落としバフがけしたものを使 います。
(ちょっと暇なときに少しづつ作業をしてました。)

一番手こずったのが古いリアタイヤの取り外し。
16インチのチューブレスを入れていたので、ビードが硬くて2本のタイヤレバーでは簡単に外れず、クランプ工具まで駆使して 汗だくになってようやく外しました。



リムとスポークの分解は30分もかからず終了。

フロントのハブからディスクブレーキ、リアのハブからドリブンスプロケットを外し、灯油で油汚れを落としてから、ベアリング 部分をガムテープでしっかりマスキング。
(サンドブラストのメディアが入らないように。)

前後のハブとフロントホイールをガラスビーズの100番でブラストし、仕上げはスチールウール+ピカールでゴシゴシ。

続いてホイールの組み立て。



スポーク張りは20年ほど前にもやっているが、まず最初の組み立てはまるでパズルのよう。
アウターとインナー、そして左右と4種類が9組で36本だけど、ちゃんと順序よくやらないと、何度も後戻りすることに。
特にリアはスポークが短いので一苦労しました。

で、今日は前後ホイールの組み立てが完了。
見違えるように輝きを取り戻しました。








次はスポーク張りとリムの歪み調整です。




リムの歪み調整   2010/9/12  10:29 
スポークの仮組みが終わったので、次はリムの歪み調整。
だいぶ昔にバイク屋のオヤジさんに手ほどきしてもらったのだが、コツは「ゆっくり、少しづつ、指先の感覚で」ということ だった。

XSのサービスデータではリムの振れ巾は前後とも2mm以内。
これくらいだとリムに大きな歪みがない限り、ニップルを均等に締め付けていくだけでも十分かも・・・

で、用意したのはご覧のようなジャッキアップ用の「馬」が2つ。
リム調整用のゲージ付き専用台なんか無くても十分にできます。



気をつけるのは水平をきちんと取ることくらいでしょう。

そして調整ゲージの代用は針金1本(笑)



針金の先をリムの肩のところに固定し、リムをゆっくり回すとリムの左右上下の振れが確認できます。

ヤフオクでゲットしたリアの18インチリムも歪みが無かったようで、仮組みの段階で左右も上下も最大で2mm程度でし た。

最初に上下の歪みの大きいところにマーカーペンで印をつけ、その周辺のスポークを調整します。
一番内側に出ているところ周辺のニップルを少し緩め、一番外側に出ているところ周辺のニップルを少し締める・・・
これを少しづつ何回か繰り返すと振れはかなり小さくなります。

次は左右の振れ調整です。
右側に振れているところは右側のアウターとインナーのニップルを少し緩め、左側のニップルを少し締める・・・
これを少しづつ何回か繰り返します。

上下左右の振れが1mm以下になったところで、全体の締めあげをします。

最初はドライバーで少しづつ、仕上げはニップル回しで少しづつ締めていきます。
全部のニップルに同じトルクがかかるようにしますが、トルクレンチを使うわけにもいかないので、自分の指先の感覚に頼る ほかはありません(^^;

最後の確認はやはりドライバーのプラスチックの柄の部分でスポークを叩き、同じ音程になるようにします。
もちろんアウターとインナーでは長さが違いますので、左右のアウターとインナーがそれぞれ同じになるようにします。

問題は締め具合ですが、緩ければしばらく走ったところでスポークがガタガタになるし、締め過ぎればスポーク折れを起こす 可能性があります。

やはり最終的にはスポークを叩いた音で判断するしかない、と師匠であるバイク屋のオヤジが言ってました(^^;




タイヤのバラン ス調整  2010/9/13  14:38 
リムが組みあがったのでタイヤをはめ込みます。
エアバルブの部分がホイールの重量点になるので、そこにタイヤの軽量点マーク(黄色の○印)がくるようにします。
久しぶりにタイヤレバーで交換したら、うっかり(やはり?)リアのチューブに穴を開けてしまい、近所のDIYショッ プで自転車のパンク修理キットを買ってきて補修する一幕も・・・(^^;

タイヤをセットしたところで、バランス取りを。

タイヤ巾の広い4輪の場合だとバランステスターでダイナミックバランス(タイヤの内側と外側をそれぞれ)を取るのが 普通だし、二輪でもレーサーは無論、200Km/hオーバーで走るようなバイクはダイナミックバランスを取ることが 多いです。

オイラの場合もFJ1200はタイヤは赤男爵で交換し、同時にダイナミックバランスも取ってもらってます。

でも、せいぜい100Km/hしか出さないXSの場合はスタティックバランス(ホイールの釣合いだけ)で十分です。

しかも、ショップだとベアリングを組み込んだ専用のバランス調整台を使っていますが、オイラは前回のリム調整と同 様、ジャッキアップ用の馬を使います。

ホイールハブのベアリングが正常であれば、これで十分調整できます。

あ、隣にパソコンがありますが、決してコンピュータ調整ではありませんよ(^^;;



バルブの位置を水平にして手を離せば、どちらかに静かに回り始めます。

そして右回転と左回転を繰り返して、やがて止まります。
が、この時の一番下が重量点ではありません。
どうしてもベアリングのグリスのせいでピタリとは止まってくれません。
直前まで左右回転を繰り返している、その収束点が重量点になるので、これはスポークを目印に見当をつけるほかはあり ません。

その位置にバランスウエイトを5グラムずつ貼って、同じ動作を繰り返します。

ホイールを手から放した時、360度どの角度でも静止するようになれば、ほぼバランスが取れたことになります。

ちなみに前輪は20グラム、後輪は5グラムでバランスが取れました。



ということで、前後ホイールの組み立て&リア18インチ化の作業は終了しました。



次はフレーム塗装と、エンジン整備に入ります。




フレーム塗 装の準備  2010/9/16  17:51
 
フレーム塗装をするために、今日はその下準備。



しばらく前に高圧洗浄機でグリスは飛ばしておいたが、さらに灯油で全体を洗浄。
エアーで吹いて乾燥させたら、次はウェスとシンナーで完全脱脂。

フレームを横にしたり、ひっくり返したりしながら約3時間、せっせと拭きまくりました。

スイングアームやステアリング周りはサンドブラストで前処理しましたが、フレーム本体はブラスト箱に入らないの で、この方法しかありません(^^;

明日から塗装にかかりますが、もちろん「刷毛塗り」です(笑)




フレー ム塗装終了  2010/9/26  14:52 


ここ1週間、刷毛で塗っては乾燥、ひっくり返して塗っては乾燥、を5回ほど繰り返しようやく終了。
もちろんフレームだけでなく、スイングアームやトルクロッド、エアクリーナやバッテリーのケース、エンジン マウント金具、ステアリング周りなども一緒に塗りました。



刷毛塗りならではのツヤが出せたので、まあ満足しています。

と、思ったらシートベースが残ってました(^^;
ま、シートの張り替えの時にやればいいでしょう・・・
シートを開かなければ全く見えないところですから(笑)



赤に塗装した理由は、完成した時のお楽しみです。

さあ、明日からいよいよエンジン分解にとりかかります。




エ ンジン洗浄  2010/9/30  9:26 

エンジンの汚れ落とし中です。
永年のオイルと泥がしっかりとこびりついてます。

割り箸でせっせと固まった汚れを削り落とし、灯油とブラシでこすります。

さらに、ビニール手袋の上に軍手をし、灯油をしみこませて指でこすり落とします。

半日せっせと作業をして、どうにか油汚れは落としました。



次はエンジンフィンの汚れ落としです。




エ ンジンフィンの掃除  2010/10/4  10:37
エンジンフィンの隙間というか奥は、空冷エンジンの宿命で、雨天走行が 多いと水垢がこびりついて見た目が良くないだけでなく、冷却効率も悪くオーバーヒートの原因になり やすい。
ブラシでこすったり、高圧洗浄くらいでは落ちてくれません。

そこで定番の自作ワイヤーブラシの登場。
不用になったアクセルワイヤーを10cmくらいにカットし、3本を針金でたばね、先のほうをほぐし て、電動ドリルにセットし、フィンの隙間を磨きます。



ちょっとピントがぼけたのはご愛嬌ということで・・・

ホントはエンジン腰上を完全にバラしてサンドブラストするのがベストなんだけど、今回は腰上まで分 解するか未定なので、とりあえずこの方法で済ませました。

で、この程度まで磨きました。
補助的に細目のスチールウールを小さくちぎったものを割り箸の先に巻きつけたもので、目に見える汚 れのスポットを取り除いていきます。



あ、削った汚れやスチールウールの屑が散るので、給排気孔やブリーザーなどの養生は忘れずに!!




オイルシール交換  2010/10 /6  16:06 
エンジンフィンの掃除は時間がかかるので、気分転換にオイルシール 交換を。

XSのエンジンはドライブスプロケットと、クラッチプッシュロッドのオイルシールからのオイル 漏れが宿命で、ドライブチェーンへの自動給油みたいになってしまう(笑)
オイラのXSはチェーンだけでなく、クランクケースの下部までオイルだらけになってしまうよう になったので、この際交換することに。

クラッチプッシュロッドのオイルシールはドライバーでこじると簡単に抜けましたが、ゴムの劣化 がかなり進んでいて、これではオイルシールの役目を果たしません(^^;



ドライブスプロケットのオイルシールは、スチールのリングが入っているタイプなので、ドライ バーで内側からこじってやると、ポロッと抜けます。



ちょっとコツが必要なのがオイルシールの挿入。

そのまま挿入しようとすると、角でオイルシールが傷ついたりして入らなくなることがあります。

最初に角をスクレイパーなどで撫でてから、300番くらいの耐水ペーパーで角を丸めてやりま す。
丸めるといっても、指で触って角でのひっかかりが感じられなく程度で十分です。

洗油とウェスできれいにしてから、オイルシールを入れます。
当然グリースを内周と外周に塗って、押し込みます。
最後は木の棒とハンマーでしっかりと最後まで叩き込んで終了!!



スプロケットの下に見えるのは、チェンガイドのゴムクッションが削れてしまい、金属の地肌が露 出してしまったので、エポキシ樹脂を5mmほど盛ったものです。




Fフォークのオイルシール交換   2010/10/8  16:55 

今日はフロントフォークのオイルシール交換とボトムケースのバフがけを・・・



サービスマニュアルではオイルシールは、ボトムケースの底のヘキサゴンボルトを緩め、イン ナーチューブを抜いて行うことになっている。
しかし、ヘキサゴンボルトが固着してなかなか緩まず、ヘタをするとボルトが舐めてしまいそ うなので、油圧で抜くことに。

ダストシールとクリップを外し、スプリングを抜いて、左右のフォークから抜き取ったフォー クオイルをチューブ内に満たし、キャップボルトを締めます。

そして我がガレージには油圧プレス機などというものがないので、油圧ジャッキと番線でご覧 のような即席プレス機を(^^;



これでもちゃんとオイルシールが抜けてくれます。
以前にFJ1200もこの方法で抜いたので、実績は十分です。

オイルシールを交換してから、ボトムケースにバフがけをして、本日の作業は終了!!




Fフォーク組み付け   2010/10/20  9:07 

エンジンを積むためには、前輪とセンタースタンドがないとどうしようもないので、ここ まで組み立てました。



センタースタンドが塗装していないのは、完成時には不要というか、マフラーと干渉して しまうためです。

さて、次はシリンダーヘッドを開きます。




シリンダーヘッドカバー   2010/10/29  8:56 

ヘッドカバー周辺からのオイル漏れがあったので、とりあえずカバーを外すことに。
腰上のナットとガスケット類はネットで入手済みなので、安心して取り掛かることが できます。

カバーのボルトとナットは簡単に外すことができたが、オイルのデリバリーパイプが コネクターと固着してナットが全く緩まない(^^;
無理にやろうとすると、デリバリーパイプとコネクターが供回りしてしまい、パイプ を変形させてしまう・・・
CRCを染み込ませて1日放置してもダメ。

ハンマーでショックを与えてみたが、22mmの片口スパナとモンキーでやると、モ ンキーがショックを吸収してしまう。

近所からサビサビになった22mmのスパナを貰ってきて、コネクター側のスパナを コンクリートブロックで押さえて、デリバリーパイプ側のスパナをハンマーでゴツン と叩いたらやっと緩んでくれました。

この部分はフロントタイヤからの水はねが直撃する部分なので、錆で固着してしまっ ていたようです。
当然組み立ての時はグリスを忘れずに塗布します(笑)

これでようやくヘッドカバーを外すことができました。



クランクやピストンには今のところ異状はなさそうなので、シリンダーをバラすのは この次に、ということにしました。



ヘッドカバーはサンドブラストするので、ロッカーアームとロッカーシャフトを外す 必要があります。

サービスマニュアルでは専用工具「ロッカーシャフトプーラー」を使うことになって いますが、6mm×10cm長のボルトをシャフトにねじこんで、テコで引っ張ると 簡単に抜けてくれました。




強制乾燥窯   2011/1/14  16:58 

そろそろXSの塗装に取りかかることに・・・
この季節は天気の良い日は空気が乾燥し、空気中のホコリも少なく絶好のペイン ト日和です。
ただし、今朝も氷点下10.5℃で日中の最高気温も−5℃ (^^;
これではスプレー缶の内圧不足や被塗装側の冷え過ぎで、液ダレや柚子肌なんぞ でロクな仕上がりになりません。

ということで自動車修理工場の塗装ブースや焼付け窯には及ばないが、「強制加 温&乾燥窯」を造ってみました(^^ヾ

ヒントはDIYショップで売られている、段ボール製の「燻製キット」です (笑)



XSのタンクがすっぽり入る段ボール箱の底に20cm角の穴をあけ、上部には 吊り下げ用の鉄パイプを渡し、てんぷら鍋用の温度計をセットしただけ。



最初は1200Wの電気コンロでテストしたけど30分程で50℃くらいまでし か温まりません(泣)
やはりカロリー不足のようです。

そこで熱量2.9KWのキャンプ用のバーナーを使ってみることに。
ボンベのブタンガスは沸点が0℃なので、この寒さではガスの吐出が不安定にな るので、お湯に浸したタオルで加温してやります。

そうすると、段ボール箱の中は20分で130℃まで上昇しました。

一般的に紙の発火点は290℃以上と言われていますから、炎が直接触れない限 り、段ボールが燃え上がることはないはずです。

とりあえずテストで、メーターのステーの塗装をしてみました。

しっかり脱脂してから段ボール窯の中に吊るし、50℃まで加温します。

並行して缶スプレーはバケツに張ったお湯に浸して30℃くらいまで加温しま す。

ステーを取り出してスプレーを始めると、液ダレやムラもなくきれいに塗れまし た。

30分ほど乾燥させてから、再び段ボール窯に入れ、今度は120℃まで加熱し 20分ほど強制乾燥させます。



仕上がりは一応満足できるレベルです。

ということで、明日からXSのタンク、サイドカバー、リアショックカバーの塗 装を始めます(^^)v




塗装開始   2011/1/18  11:04 

タンク、サイドカバー、Rショックカバーの塗装を始めようとして、気がつ いた・・・
それは「YAMAHA」のロゴ。
タンクにYAMAHAのロゴを入れようと、ネットでヤマハの公式ページか らダウンロードして、マスキングテープをカットして使おうとした。
ところがYAMAHAの文字がどうもしっくり来ない。
いつも見慣れたロゴと微妙に違う・・・

で、調べてみたらヤマハの統一ブランドロゴとヤマハ発動機では違うのだそ うだ。



上がヤマハ発動機、下がヤマハ鰍フもの。
音叉の柄の部分がヤマ発のものは外円に食い込んでいるが、ヤマハのものは 食い込んでいない。
YAMAHAの文字はヤマ発は左右対称でMの真ん中が下まで完全に下がっ ているが、ヤマハのものは左右非対称でMの真ん中が下まで下がっていな い。

今までまったく気がつかなかった・・・・

タンクのロゴがもちろんヤマ発のものを使います(笑)



曲線は3mmのマスキングテープで・・・




シート張り替え   2011/1 /25  17:39 

ここ1週間は日中でも氷点下の日が続き、バイク庫で作業をする気には なれません(笑)
ということで、シートの表皮の張り替えをすることに。
表皮は昨年中に購入していたTX650のもの。

XSの純正は段差つきで、どうも好きになれず、ブルックランズのSR 用シートを使っていました。
SR用をタイラップなどで固定して無理矢理使っていたので、整備のた びにタイラップを切って、新品に交換したり、結構面倒くさかった。

で、この際、XSの純正シートベースを使って、TXのフラットシート に加工するすることにしたのです。

XSのシート表皮を剥がし、ウレタンフォームをカットします。
TXのシート表皮から型取りをして、ウレタンフォームにカットする線 を引きます。



カットするのに使ったのは、正月の餅を切る刃渡り60cmの包丁です が、カミさんに見つかると叱られるので、カミさんの外出中にやりまし た(爆)



あらかじめ引いたラインどおりカットしてから、凸凹をカッターで修正 し、10mm厚のスポンジシートを張ってから、TXの表皮をかぶせま す。

表皮をシートベースに目玉クリップを20個ほど使って仮留めし、全体 を整形します。
整形するために10mm厚のスポンジシートを小さく切ったものを押し 込んでやります。
(実はこれが一番時間がかかりました。)

整形が終わったら、表皮をシートベースの爪に固定し、タンデムベルト を取り付けて完了です。



このシート張り替えは、コタツにあたりながら作業をして、4日ほどか かりました(笑)




塗装再開   2011/2/4  15:52

日中の最高気温が氷点下の真冬日が続 き、バイク庫での作業も2週間ほどお休みしてました。
昨日から気温も上がり始め、今日の日中は10℃近くまで暖かくな りました。
ということで、XSのタンク等の塗装を再開。
マスキングはコタツにあたりながら、せっせとやっていたので、今 日は太陽の下で塗装作業。



さすがに太陽の力は偉大で、冷え切ったタンク類も15分も陽に当 てておくと、20℃くらいまで温かくなります。
さすがにスプレー缶はお湯に漬けて温める必要がありますが、無風 の青空の下での作業はスピーディで楽しく進みます。
1時間もすれば水研ぎできるくらいまで乾燥します。
今日はメタリックのシルバーブルーを吹いて、上塗りのクリアーを 吹くところまで進みました。
明日も天気が良ければ、水研ぎとクリアー吹付けです(^^)v




電装関係終了  2011/2 /26  13:51 

ここ一週間は暖かい日が続いたこ ともあり、レストア作業もどんどん進み、電装関係やブレーキ 系統の整備がほぼ終わりました。
タンクやサイドカバーを仮止めするとご覧のとおりになりまし た。



残るはキャブレターの分解清掃&調整だけとなりました。

まあ、車検を取るのは来月下旬の予定なので、特に急いでやる 必要もないんだけどネ・・




キャブのオーバー ホール  2011/3 /5  20:16 

XSのフルレストアの最後になるのがキャブレターのオー バーホール。
不具合があるわけではないが、このとおりかなり汚い状 態。



とにかく全部分解し、サンドブラスト処理をした。
無論エアや燃料の通路にメディアが入り込まないように慎 重にマスキング。



新品同様とは言えないまでも、かなりきれいになりまし た。



キャブのセッティングは全てサービスマニュアルの規定値 どおり。
同調は明かりにかざしながら、左右のバタフライバルブの 開度が同一になるようにセットスクリューを調整。
あとで、バキュームゲージで同調を取ることにします。

エンジンに組み込み、エアクリーナーもセットして完了。



さて、これでタンクにガソリンを入れて、エンジンがかか るかどうか・・・・
それは明日以降のお楽しみです (^^




レストア 完了!!   2011/3/10  14:24


タンクにガソリンを入れ、燃料コックをPRIにしてキャブを満たし、セルを回すと・・・・
あっけなく始動しました (^^)v

バキュームゲージで左右の負圧を計ると、調整不要のドンピシャリ。

さあ、あとは月末(=自賠責保険料の引き上げ前)に車検を取るだけです。


 と思ったら、 翌日2011年3月11日 14:46 東日本大震災が発生。

 その時は家の中にいたのですが、娘と産まれたばかりの孫を抱きかかえて 玄関から飛び出し、庭にうずくまっていると・・・・

 眼に飛び込んだのは、シャッターの開いたバイク庫の中で転倒している XS650と、今にも転倒しそうに左右に大きく揺れている FJ1200・・・

 長い大きな揺れが収まり、周囲を見渡すと隣家の屋根瓦が崩落したり窓が 壊れたりしているが、幸い我が家は大きな被害はなく、食器や置物が落下し て破損した程度で済みました。

 バイク庫のXS650を引き起こしてみると、右のステップとハンドルグ リップとマフラー後部の3点で地震に耐えていたようで、大きな傷はな い・・・・

と思ったら、タンクに直径5mmほどの凹みができていました(泣)



車検終了!!   2011/3/31 16:40

本日車検終了。
ユーザー車検にしようかと思ったが、過去3回ともテスターの光軸が通らず、四輪用の検査ラ インでようやくOKを貰っている。

宮城の陸運支局では一昨年から3アウト制になり、3回不合格だとその日は再受験できないこ とになってしまった。

以前は合格するまで何度でもテスターに乗ることができたが、これではとても無理だと判断 し、近所のホリデー車検に頼むことに。

検査料や代行手数料などがかかるが、しょうがありません(ToT)

さあ、もう少し暖かくなったらツーリングだ!!




オイル漏れ発生!!   2011/4/26 15:43

先日、石巻のボランティアセンターへ差し入れを届けにXS650で行き、帰ってみたら左の シリンダーヘッド周りからオイルが漏れている。
プラグ周りがオイルだらけで、どうやらカムシャフトからのようだ。
考えてみたら、ここのオイルシールは交換していない (^^;

分解点検してみたら、やはりオイルシールが硬化してました・・・



大急ぎでオイルシールとガスケットを取り寄せ、交換しました。


中央下が硬化していたオイルシール。




塗装のやり直し    2012/7/10  10:25

大震災で転倒しタンクにできた凹みが気になり、しかもカラーリングが思っていたイメージに 届かなかったこともあり、思い切ってやり直しました。

イメージはXS−1のメタリックグリーンに白のストライプの逆パターンです。

白地をきっちりと仕上げた上にグリーンメタリックを載せます。

ロゴはいつものようにマスキングテープを切り抜いて使います。
今回は黒台に金文字にします。



最後は2液ウレタンをスプレーして、4日間乾燥。
1000番のペーパーで水研ぎしてから、コンパウンドで磨き上げました。



まあ、フレームが赤で、白地に緑・・・・
そうです、狙ったのは「ちょっとイタリアン」です(笑)


再びオイル漏れ発生!!   2012/7/26 15:40

塗装が終わったので、ちょっと100Kmほどテスト走行に。

翌朝、なにげなくエンジン周りを見ると左プラグ周辺にオイルが漏れ出している (^^;

ポイントカバーを外してみると、交換したばかりのオイルシールから再びオイルが滲み出し て、プラグホールを伝いフィンまでオイルが・・・

交換した際にオイルシールの組みつけが悪かったのか、とにかくこりゃだめだ、ということで 再度オイルシールを交換することにする。




で、今回はRabbit(アールプロジェクツ)から通販でオイルシールとガスケットを取り 寄せることにしました。

9時ころにメールで発注したら、すぐに返信があり、翌日のお昼過ぎに宅配便で届きました。

で、抜き取ったオイルシールをよく見ると、前回は赤男爵に取り寄せてもらったのだけれど、 どうも形状がちょっと違う。

確かに内径と外径は同じだけれど、厚みが3/4くらいしかない。

Rabbitのものは、今までガバナー側についていたものと厚さは同一です。

ん〜〜〜、赤男爵に頼んだ時はネットで部品番号を調べて頼んだんだけどなぁ・・・・




まあ、とにかく交換するしかないのですね(笑)

で、ささっと交換を済ませエンジンをかけようとしたが、いくらキックしてもウンともスンと も言わない。
スターターを回したらマフラーの中でパーンと爆発音が・・・・

ん? 点火時期がすっかり狂っている (^^;

ちょっと落ち着いて考えてみた・・・・

ガバナー側のオイルシールを交換する際にカムシャフトとガバナーの組み付けを間違えたとし か考えられない・・・

開いて見たらやはりそのとおりで、合わせマークが180度狂ってました。

ちょっとしたというか完全なチェックミスでした (^^;

正しく組み付けてからエンジンをかけようとすると、あっけなくキック一発でスタートしまし た(笑)


フロントブ レーキをブレンボに換装!  (2014年9月)

今回のレストアで手を付けなかった(付けられなかった)のがフロントブレーキ。

片持ちのシングルポッドの純正ブレーキの貧弱さはXS乗りなら半分あきらめている・・・

XSの専門ショップR−Proが強化用に販売しているグリメカのキットはキャリパーが対向 2ポッドだけど、
ディスク、スペーサー、キャリパー、サポートなど一式を揃えると20万円近くになってしま う・・・

そんなことで、今回レストアする時もフロントブレーキは純正のままで手をつけませんでし た。

が、最近のこと、ふとヤフオクを覗いたら「XS650sp用ブレンボ」というのが出てまし た。

酔った勢いで落札しちゃいましたが、予想していた落札額以下だったのでメデタシメデタシで す(笑)

現物が届き、状態を確認したら錆と汚れ以外は問題がなさそうです。




もちろん必要なのはディスクとスペーサー、キャリパーとサポートだけ・・・

ネットでブレーキクリーナーを検索してみると、soft99の「ブレーキダスト・クリー ナー」が
クエン酸配合で固着鉄粉に効くようなので、早速カー用品店で買い求めてきました。

ディスクとキャリパーに吹き付け10分ほど放置、ナイロン製のブラシでゴシゴシ・・・を5 回ほど繰り返すと固着した汚れはほとんど取れました。

ディスクの点サビはスクレイパーで表面を削ってから、スチールウール+ピカールでゴシゴ シ・・・

ディスクのジョイントは小型リューターのワイヤブラシでサビ落とし・・・

キャリパーはピストンを全部外して点検清掃です。





ボルトやナット類はホームセンターでステンレス製のものを探してきて全て交換しました。

で、組み上がった姿はご覧のとおりです。




純正よりは、フロント周りがしまったように思います。(多分オイラだけ 笑)


え? 肝心のブレーキの利き具合は・・・

早速、近所を30Kmほど散歩してみましたが、やはり純正とは全く違います。

純正はフルブレーキングの際は4本指で握る必要があったのですが、換装したブレンボは2本 指で十分です。

まだディスクとパットの当たりが出ていないのですが、当たりが取れれば1本指でも十分かも しれません。

まあ、とにかくオイラ的には満足できる水準になりました。



オイルクーラー装着 (2015年6月)

我がXSも走行6万Km近くになり、ピストンリング等が磨り減ったためか熱ダレを起こしやすくなった。

気温30度くらいの中を高速走行していると、冷却が追い付かず油温が上がり、しまいにはローターコイルがキュリー点を超える

ようで、発電圧が急激に下がる現象まで起きるようになってしまいました。

対策はシリンダーボーリングとオーバーサイズのピストンを入れるのがベストだけど、なんだかんだで10万円超はかかってしまいます。

そこで考えた末にオイルクーラーを装着することにしました。

ただし問題は適当なオイルクーラーがあるかどうか・・・・

装着できる場所はエンジンマウントの直前しかなく、エキパイとの干渉を考えると幅25〜28cmでフィンが6〜8段のものが良さそう。

YAMAHA用を探したが適当なものが見つかりません・・・・

探しているとKAWASAKIのNinja ZX−10のものがほぼピッタリ。

しかも水冷のZX−10にオイルクーラーは不要と考える人が多いそうで、ヤフオクには結構なタマ数が出てます。

中でも良さそうなものを700円で落札・・・・   送料は倍以上でしたが(笑)

取り付けはエンジンマウントを利用し、2mm厚のステンレス鋼板でステーを作りました。




オイルの取り出しはアールプロジェクトのフィッティングキットを通販で入手し、取り付けました。



で、効果は・・・・

油温計をつけているわけではないので数字では示せませんが、確実にクランクケースの温度上昇は抑えられています。


ローターコイル巻き替えと点火系の部品交換(2015年7月)

オイルクーラーを装着したものの、発電機の熱ダレが止まりません。

XSは励磁式発電なので、コイルがショートすると発電量が低下し、それを補うためにレギュレーターが電流をカットせずに電気が流れっぱなしに・・

そうするとコイルが発熱し、キュリー点越えで急激に発電量が低下、という悪循環にハマったようです。

なのでローターコイルの抵抗値を計測することに。



テスターの短絡時が0.9Ωなので、1.5Ω・・・・規定値は5.25Ωなので3分の1以下です。

これは修理=巻き替え以外ありません・・・・・

知り合いのXS乗りはモーター屋に巻き替えを頼んだけど、すぐにダメになってしまったという話です。

Rabbitでは以前はリビルド品を扱っていたけど、現在は永久磁石の発電キットのみの販売になってしまったみたいです。

なので、ネットで検索してみたら見つかりました。

東京の墨田区にHu−techというバイク屋があり、そこでXSやHONDA CB750、KAWASAKI KHなどのローターコイルの修理をやっている。

HPを見るとヤフオクに出品しているということなので、早速覗くと「XS,TXローター巻き替え 11,500円即落」で出品されています。

評価欄を見たらマイナス評価が0で、コメントも称賛の声が多数です。

こりゃあ間違いないだろうと即落入札しました(笑)

ところがこのローターコイルが簡単に抜けてくれません・・・・ 無理をすると破壊しかねません・・・・

専用工具のロータープラーが必要です。

しょうがないのでRabbitにロータープラーを発注し、ついでにポイントカムも頼みました。

翌日午前には荷物が届き、早速作業です。



さすがは専用工具、カッコンという音とともに簡単に抜けてくれました・・・・

宅配便でコイルをHu−techに送り、戻って来るまでは点火系の部品交換と調整です。



磨り減ったコンタクトポイント、スプリングのヘタった進角ガバナー、摩耗し点火時期が遅れ気味になったポイントカムを交換しました。

1週間でHu−techからコイルが戻り、その新品のような仕上がりにビックリ。

ブラシの当たるシューは鏡面仕上げです・・・・・



そして肝心の抵抗値を測ると、0.9Ωを補正すると5.3Ωです。マニュアルの規定値どおりです。

早速組み込み、エンジン始動。

1,300rpmで13.2V、3,000rpmで14.7V、規定値どおりの電圧だ出ています。

何よりもヘッドライトを点灯した時の電圧降下が起きなくなりました。

ウインカー点滅にあわせて他のランプ類が暗くなるという現象もきれいに消えてくれました。

その後、200Kmほど試走しましたが熱ダレも起さなくなりました。

それとポイント類を交換した効果か、中低速域の力強さが戻りました。

こんなことならもっと早く手をつけておくべきだった、と思いますね(汗)




       2015 年6月 現在の主なカスタマイズ

 フロント周り
  ハンドル = Posh 、 樽型グリップ、  Fフォークブーツ = Kijima(ダミー)、
  レバー = magura、 ブレーキホース = ステンレスメッシュ

 フロントブレーキ Brembo

 エンジン  腰上分解(ガスケット、Oリング、オイルシール交換) サ ンドブラスト処理
        点火系 アースィング&ノロジーホットワイヤー
        排気系 エキパイ = kijima、 マフラー = Ducati MHR-Silentium

        オイルクーラー装着(ZX−10用を流用)

 灯火類  ヘッドライト = Cibie 182、ウィンカー = Kijima

 シート=ベースのみXSオリジナル、表皮TX650 (Rabbit)、 ウレタンクッション自作

 サイドグラブバー =自作(ステンレス製、ワンオフ)

 リア周り
   ショック = MIDI (rabbit)、ホイール 18inch

 タイヤ Bridgestone Accolade  F 2.75×19  R 3.50×18

 塗装 (フレーム、タンク、サイドカバー、Rショックカバー) オリジ ナルペイント


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